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「夏に本田を売らなかったのは間違いだった」 CSKA元幹部が明かす

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ラツィオからのオファー、ミランとの交渉破談に言及

 CSKAモスクワの元幹部であるアントン・エフメノフ氏が、冬にミランへ移籍したMF本田圭佑について言及した。夏のマーケットの進め方を間違えたとし、本田をミランに売るべきだったと話している。また、2年前にラツィオへ放出すべきだったとも述べた。

 CSKAは昨夏、FWワグネル・ラブを山東魯能へ売却した一方で、本田に対するミランのオファーを受け入れず。本田は夏のマーケットで移籍できず、ミラン加入はCSKAとの契約終了後となった。

 先週、CSKAのスポーツディレクター職を退任したエフメノフ氏は、ロシア『スポーツ・エクスプレス』のインタビューで次のように話している。

「夏にラブを中国へ売ったのは、私の最大の間違いだった。金銭的には良い取引だったが、我々は戦力面で失ったんだ。特に、ミランを本田に売れなかったからね。後から考えれば、ラブを12月まで残して、本田を200、300万ユーロで売るべきだった。山東魯能は待てたはずだ」

 本田は2012年1月にラツィオ移籍へ迫ったが、最終的にCSKAに残留している。エフメノフ氏はこのときのこと、そして今季前半戦の本田にも言及し、ラツィオとの取引をまとめるべきだったと述べた。

「2年前、我々はラツィオから良いオファーを受け取った。だが、彼を残すことにして、契約延長を試みたんだ。本田は、我々にとって価値があるようにすると言った。だが、(エフゲニー・)ギネル会長が夏に彼をミランに売らないことを決め、彼の態度は変わったんだ。代理人でもある彼の兄が何度も連絡してきて言ったよ。『あなたたちは彼の夢を壊している』とね」

「CSKAでの最後の数か月、本田は60%の力でプレーしていた。彼の振る舞いについては話したくない。ノーコメントだ。本田はもっとやれたはずだし、違う形でクラブを去ることができたはずだ。後になって言うのは簡単だが、2年前にラツィオへ売るべきだったと思う。我々が支払った倍額を彼らは提示したんだ」

 ミランとの昨夏の交渉がうまくいかなかった理由について、エフメノフ氏はこう説明している。

「彼らは、自分たちが我々よりも強いと考えていた。『我々はミランで、お前たちは何者でもない』みたいにね。これは間違った態度だ。彼らはバカげた金額と、控えの2選手を提示してきた」

「交渉はおかしな人たちを通じて行われた。(アドリアーノ・)ガッリアーニCEOがギネル会長のところに来て、一緒にテーブルについて紅茶を飲んでいれば、会長の心も変わったかもしれないと思う。そういった振る舞いはサッカーにおいて尊重される。だが、ミランはそうではなかった」
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