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工藤らしく奪った“シーズン初ゴール”「貪欲にやっていきたい」

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[2.16 PSM 千葉1-1(PK4-5)柏 フクアリ]

「DFが足を出すタイミングと、GKが打ってくると予測するタイミングを上手くずらせて決めたゴール」。千葉との恒例の「ちばぎんカップ」で先制点を決めた柏レイソルのFW工藤壮人は、自らの得点に手応えを感じていた。

 前半が間もなく終わろうかという時間帯に、相手の隙を巧みについた。柏陣内のDF鈴木大輔から出たロングボール、先に追いついたのは千葉のDF大岩一貴だった。大岩が胸トラップしたところを工藤が体を入れて奪う。単身PA内に侵入したが大岩を背負い、タッチライン際に追い込まれたかに見えたが、角度のないところからゴールを決めた。諦めない姿勢、ゴール前での冷静さ、高い決定力、工藤らしさがつまったファインゴールだった。

 この日の柏の攻撃の組み合わせは、1トップにJ通算84得点で今季から加入のFWレアンドロで、その後方に工藤と11年リーグMVPのMFレアンドロ・ドミンゲスが入った。リーグ屈指の破壊力を秘めたタレントが揃ったが、コンビネーションでは物足りないところが多く、3人が絡んでゴール前に迫るシーンは見ることができなかった。「レアンドロ(・ドミンゲス)やモンテーロ(レアンドロ)がボールを持ったときに、タイミングよくボールを引き出せればよかったと思う」と反省点を口にした工藤だが、「手応えは悪くない」と今後に自信をのぞかせた。

 23日に栃木とのプレシーズンマッチを終えれば、来月1日にはJ1第1節F東京戦が待っている。「練習試合からゴールを取ることを強く意識してやってきたので、栃木戦に向けても続けていきたい。その後の開幕戦、そして2戦目と続けて、貪欲にやっていきたい」。シーズンの始まりを告げるちばぎんカップで奪ったゴール、そして力強い“得点量産宣言”。3年ぶりのリーグ奪還を願う柏サポーターにとって、期待が持てるシーズンの幕開けとなったはずだ。

(取材・文 奥山典幸)

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