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4年ぶりCM出演の俊輔が激白「40歳までやりたい」

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 昨季JリーグMVPを受賞した横浜F・マリノスのMF中村俊輔が、スマートフォン用サッカーゲーム『バーコードフットボーラー』のテレビCMに出演することが明らかになった。20日よりオンエアされる。

 俊輔のCM出演は4年ぶり。出演が決まってから実際に子供と一緒に遊んでいるそうで、今年1月に都内のスタジオで行われた撮影の合間にもスマホを手にゲームに興じる姿があった。「寝不足で困ってます」と笑った俊輔は「入りやすくてハマりやすい」と、早くもお気に入りのようだった。

 撮影ではインタビューも行われ、さまざまな質問に答えた。昨季、Jリーグ史上初となる2度目のMVPを史上最年長の35歳で受賞。今も子供のころと変わらずサッカーが好きだという俊輔は「基本、それがないと(サッカーを)続けてないと思うし、(サッカーを)始めてないと思います」と、いつまでも変わらないサッカーへの情熱と愛情を語った。

「サッカーの魅力を一言で言うと?」という質問にはしばし沈黙し、熟考。そのうえで「ワンプレーで人を魅了できるところですかね。これまで10何年、サッカーをやっていますが、本当に何回かしかない。その瞬間はめちゃくちゃ気持ちいいですね」と答えた。

「その瞬間」をこれまでのキャリアで最も感じたのはセルティック時代の2006-07シーズン、UEFAチャンピオンズリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦で直接FKを決めた瞬間だという。アウェーでの試合に続き、ホームのセルティックパークでもマンチェスター・U相手に2試合連続で直接FKを沈め、1-0で勝利した試合だ。

「映像で見返しても、自分があんなゴールを決めて、あんなガッツポーズをしたというのは全然覚えてない。(観衆も)6万人ぐらい入っていて、その全員が立ち上がって大声を出した瞬間の中に自分がいたというのは、何とも言葉で表せないですね」

 35歳となった今でも、日々新しい発見があるのだという。現在の自分を若いころに想像できていたのだろうか。「想像してなかったですね。33歳か34歳で(現役を)やめると思っていたので。僕はジダンが好きなんですけど、彼もそれぐらいで引退しましたから」。サッカー選手は30歳を超えたあたりから体力面などフィジカルが落ちると、一般的には言われている。しかし、「自分もそうなるのかなと思っていましたけど、あまり落ちてないですね」と言う。

 常に進化を続ける俊輔が、今後のキャリアの中で実現したいこと。「FKをもっと決めたいですね。記録を伸ばしたいです」。J1での直接FKによる通算17ゴールは史上最多記録。その記録更新とともに、「あとはやっぱり優勝と、もう一回MVPを獲ってみたいのと、40歳までやりたいですね」と、具体的な目標を口にした。

「基本的には1日1日、全力でやるだけです。40歳までやりたいというのは一つの目標。自分にこれだけ厳しくトレーニングすれば、これだけ返ってくるとか、厳しくしたあとはこういうマッサージをすれば元に戻るとか、そういうのは自分の体の中の感覚で分かる。『こうすればこうなる』というのをちょっとつかみかけている」

 まだまだ第一線を走り続ける希代のレフティー。今シーズン、横浜FMでは12年ぶりに10番を背負うことも決まった。今年6月に36歳となるMFは、目の前の1日、目の前の試合に全力を尽くし、まずはチームを10年ぶりのリーグ制覇に導くつもりだ。

[写真]セルティック時代の06年11月21日、欧州CLのマンチェスター・U戦で直接FKを決めて喜びを爆発させる中村俊輔

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