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[CL]王者バイエルンが敵地で2発先勝、アーセナルは守護神退場が響く…

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[2.19 欧州CL決勝トーナメント1回戦第1戦 アーセナル0-2バイエルン]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は19日、決勝トーナメント1回戦第1戦を行い、前回王者のバイエルン(ドイツ)は敵地でアーセナル(イングランド)と対戦し、2-0で先勝した。第2戦はバイエルンのホームで3月11日に行われる。なお、アーセナルのFW宮市亮は大会の登録メンバーから外れている。

 試合は立ち上がりから激しい攻防が展開された。バイエルンは前半3分、MFトニ・クロースが強烈な左足ミドルを放つが、GKボイチェフ・シュチェスニが右手1本でセーブ。アーセナルも同7分に波状攻撃から立て続けにFWヤヤ・サノゴ、MFサンティ・カソルラがシュートを放つが、GKマヌエル・ノイアーが弾き出した。

 アーセナルは前半8分、PA内で仕掛けたMFメスト・エジルが切り返したところでDFジェローム・ボアテングの足がかかり、PKを獲得する。ところが、エジルが自ら正面を狙ったキックはノイアーが右手でかき出すビッグセーブ。絶好の先制のチャンスを逃した。

 前半31分にDFキーラン・ギブスがDFナチョ・モンレアルと負傷交代するアクシデントに見舞われたアーセナルをさらなるトラブルが襲う。前半37分、MFアリエン・ロッベンがクロースとワンツーの形でゴール前に飛び出すと、浮き球を左足でトラップした直後にシュチェスニと交錯した。これがシュチェスニのファウルとなり、PKの判定。シュチェスニにはレッドカードが提示された。

 守護神のまさかの一発退場で、急きょカソルラを下げてGKウカシュ・ファビアンスキを投入したアーセナル。バイエルンはDFダビド・アラバがPKのキッカーを務めたが、ゴール左隅を狙ったキックは左ポストを直撃し、先制ゴールならず。お互いにPKを失敗するという思わぬ展開で前半は0-0で折り返した。

 バイエルンは後半開始からボアテングに代えてDFラフィーニャを投入し、システムも4-3-3から4-2-3-1に変更した。MFハビ・マルティネスがCBに下がり、右SBで先発したDFフィリップ・ラームとクロースがダブルボランチを形成。2列目は右からロッベン、MFマリオ・ゲッツェ、MFチアゴ・アルカンタラと並んだ。

 10人のアーセナルに対し、積極的に動いたジョゼップ・グアルディオラ監督。その采配が見事に的中する。後半9分、ラームが右サイドから中央に入れたボールをクロースが右足ダイレクトでシュート。PA手前からカーブをかけて狙ったミドルシュートが鮮やかにゴール右上隅に吸い込まれ、バイエルンがアウェーゴールで先制に成功した。

 数的優位を生かし、その後もアーセナルを押し込むバイエルンは後半19分、FWマリオ・マンジュキッチに代えてMFトーマス・ミュラーを投入。攻撃の手を緩めることなく、追加点を狙いにいった。しかし、後半25分、ロッベンの左足ミドルはわずかにゴール左に外れ、同28分にはラームの右クロスにゲッツェがダイビングヘッドで合わせたが、DFペア・メルテザッカーの体に当たった。

 後半34分に最後の交代カードを使ってチアゴを下げ、FWクラウディオ・ピサロをピッチに送ったバイエルン。最後まで貫いた攻めの姿勢が終盤に実った。後半43分、右サイドから攻撃参加したラフィーニャがマイナスに戻し、ラームがゴール前にクロス。ここにフリーで走り込んだミュラーがヘディングでゴールに叩き込み、勝利を決定づける2点目を奪った。試合は2-0でタイムアップ。アウェーゴール2点を奪ったバイエルンが、準々決勝進出に大きく前進した。


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