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他クラブ主力の中で「場違いかな」苦笑の山形18歳・汰木、クラセンMVPはピッチで活躍誓う

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 J1からJ3までの51クラブの主力選手たちが出席した2014Jリーグキックオフカンファレンス。モンテディオ山形からは18歳のルーキー、MF汰木康也が参加した。「緊張しました。(周りは)すごい人たちばかりなので、場違いかなと」と本人は苦笑い。ただ、昨シーズンまで育成組織でプレーしていた横浜FMの関係者から「少し逞しくなった」と声を懸けられるなど、本人にとっては貴重な一日となったようだ。

 昨年、汰木はU-18日本代表候補に選出され、横浜FMユースの一員として出場した日本クラブユース選手権でMVPを獲得。チームを日本一へ導いた183cmの大型アタッカーだ。横浜FMのトップチーム昇格こそ逃したが、ユース年代においてその突破力、得点力で違いを示してきた才能を山形が獲得。新シーズンへ向けた練習試合では福岡大戦、熊本戦で2試合連続ゴールを決めるなど早くも活躍し、アピールをしている。

「ユースの頃から引き続き、得意としている左からのカットインとか、技術面は問題なく通用すると思います」と手応えを口にする一方、「ちょっと遠慮しちゃっているんですよね。自分のリズムでプレー出来ていないと感じている。もっともっと出していかなければいけない」と課題も強く感じている。より積極的なプレーをしなければ目標として掲げている開幕戦出場も難しい。それだけにより積極性を高めて「本来の」プレーを表現できるように変わらなければならない。

 年代別代表候補としても注目が集まるMFは1年目から結果を出すことにこだわっている。「できれば1年目からチームの中心というかエースになれるように。1、2年経験を積んで、というのではなくて1年目からいく。チームでどれだけ試合に絡んで結果を出せるかだけです」と力を込めた。「初めての雪国」山形での挑戦を選択した18歳がチャンスを掴むために貪欲にチャレンジする。

(取材・文 吉田太郎)

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