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木戸V弾!「NEXT GENERATION MATCH」は日本高校選抜が初勝利!!

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[2.22 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜 0-1 日本高校選抜 国立]

 Jリーグクラブユース選抜のU-18Jリーグ選抜と第92回全国高校選手権の大会優秀選手を中心に構成された日本高校選抜による「NEXT GENERATION MATCH」が22日午前、国立競技場で開催され、FW木戸皓貴(東福岡高)の決勝ゴールによって日本高校選抜が1-0で勝利した。過去2分2敗の高校選抜にとってはこれが初勝利となった。

 Jクラブユースと高校サッカー部の代表選手たちによる一戦。Jリーグ選抜は4-3-3、高校選抜は4-1-4-1システムを組んだ。Jリーグ選抜はGKが林瑞輝(G大阪ユース)で4バックは右から藤谷壮(神戸U-18)、進藤亮佑(札幌U-18)、茂木力也(浦和ユース)、山口真司(神戸U-18)。中盤は三竿健斗(東京Vユース)がアンカーの位置に入り、フロントボランチが中井英人(神戸U-18)と中野雅臣(東京Vユース)のコンビ。3トップは右から横山航河(広島ユース)、北川航也(清水ユース)、奥川雅也(京都U-18)が並んだ。

 一方の高校選抜はGKが永井建成(京都橘高)、4バックは右から高橋壮也(立正大淞南高)、柴戸海(市立船橋高)、北谷史孝(興國高)、竹澤昂樹(富山一高)。中盤は1ボランチに山田武典(青森山田高)が入り、トップ下は成田悠冴(市立船橋高)と松田天馬(東福岡高)。両ワイドには右が石川大地(水戸啓明高)、左が寺村介(星稜高)。そして1トップを木戸が務めた。

 初勝利を目指す日本高校選抜が序盤から押し気味に試合を進める。左サイドの寺村が積極的な仕掛けを見せると、7分には寺村のスルーパスから左サイドを抜けだした松田が左足を振りぬき、10分にも左サイドを寺村が個人技で打開する。また山田と成田が中盤で落ち着いてボールをコントロールし、両SBが攻撃力を発揮。竹澤の正確なアーリークロスと高橋のドリブル突破がチャンスをつくり出した。

 対するU-18Jリーグ選抜はDFラインからの大きな展開やダイレクトのパスでフリーの選手を活用。破壊力のある3トップの個人技を活かして攻め返した。

 だが高校選抜が試合を動かす。15分、竹澤の左アーリークロスを木戸がダイレクトで落とし、松田が決定的な右足シュート。これは枠を捉えることができなかったものの、19分だ。中央の山田が左サイドへ展開すると、竹澤がCBの背後へ絶妙なアーリークロス。これに反応した木戸が右足でのコントロールから左足で豪快にゴールヘ叩き込んでリードを奪った。

 1点を追う展開となったJリーグ選抜は20分、PAでDFをかわした北川が決定的な左足シュート。だがこれは永井に阻まれ、23分には北川と奥川で完全に相手DFを崩し、右中間から横山がPAへ飛び込むが、高校選抜の好守の前にシュートへ持ち込むことができない。

 Jリーグ選抜は後半開始から林、藤谷、茂木、横山に代えてGK吉川健太(神戸U-18)、DF石田崚真(磐田U-18)、DF上島拓巳(柏U-18)、MF宮本航汰(清水ユース)を投入。高校選抜も永井と松田に代えてGK志村滉(市立船橋高)とMF渡辺夏彦(國學院久我山高)をピッチへ送り出した。Jリーグ選抜は10分に左サイドを抜けだした奥川のクロスがゴール前に入るシーンもあったが、対人で抜群の強さを発揮する北谷、柴戸を中心に守る高校選抜からなかなか決定機をつくることができない。

 Jリーグ選抜は16分に中野、三竿、北川に代えてFW米澤令衣(神戸U-18)、MF和田昌士(横浜FMユース)、FW加藤陸次樹(広島ユース)を投入。高校選抜は18分に石川、成田、木戸に代えてFW山田貴仁(帝京長岡高)、DF坂圭祐(四日市中央工高)、MF中野克哉(京都橘高)をピッチへ送り出し、25分には寺村に代えてFW渡辺仁史朗(富山一高)、30分には北谷に代えてMF森島司(四日市中央工高)を投入した。

 Jリーグ選抜は残り5分を切ってから猛反撃。34分には加藤の落としから宮本が決定的なシュート。さらに奥川のドリブル突破から和田が決定機を迎え、アディショナルタイムには右クロスからファーサイドでフリーの米澤がヘディングシュートを放つ。だがこのシュートは高校選抜DF高橋がゴールライン手前でスーパークリア。1点を守り切った高校選抜が初勝利を飾った。

(取材・文 吉田太郎)

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