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「アイツらの分も、という思いが一番強かった」日本高校選抜は東福岡FW木戸がV弾!

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[2.22 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜 0-1 日本高校選抜 国立]

 仲間の思いも込めて放った一撃が国立のゴールに突き刺さった。前半19分、日本高校選抜はDFラインから中央のMF山田武典(青森山田高)へつなぎ、山田が左サイドのSB竹澤昂樹(富山一高)へ展開。パスを受けた竹澤がハーフウェーライン付近からアーリークロスを放り込むと、これに反応したFW木戸皓貴(東福岡高)が右足でのコントロールから豪快な左足シュートをゴールヘ突き刺した。

 木戸は「イメージ通りでした。気持ちいいっすね。本当に狙っていたので。(DFの背後への動きは)前日練習からそういう話をしていた。みんなも自分が裏へ抜けるのが得意と分かってくれているので、抜けていいよと言ってくれていた。取れて良かった」と笑顔を見せた。

 木戸にとっては待ちわびた舞台でのゴールだった。昨年、東福岡は新人戦と総体の九州大会でいずれも優勝し、高校年代最高峰のリーグ戦である高円宮杯プレミアリーグWESTで最後まで優勝争いを演じた。年末年始に開催された全国高校サッカー選手権には「西の横綱」として出場。1回戦を6-0、2回戦も3-0で制して16強入りを果たしたが、3回戦で0-0からのPK戦で日章学園高に敗れて敗退し、国立4強、そして日本一への進撃を絶たれた。

 自分たちが躍動することを誓っていた国立。チームとして立つことはできなかったが、それでもこの日、木戸は「あの(東福岡の)メンバーで(国立へ)行けたら良かった。アイツらの分も、という思いが一番強かったです」という思いで試合に臨み、決勝ゴールを叩き出した。

 木戸はすでに進学する明治大の練習に参加しているというが、決してコンディションは万全ではなかった。また「体の強さとか全然違う。大学ともバチバチやって自分の中で厳しさを感じている」と大学サッカーの壁を感じていた。それでもこの日は得意の飛び出しで決定機に絡み、前線で強さも発揮。東福岡でチームメートだったMF松田天馬とのコンビで決定機を作り出し、ゴールも決めた。大学での新たな目標へスタートしているFWは「第一にチームに貢献すること。試合に出て貢献しなければいけない。1年生から出て結果を出して行く」。国立でのゴールを弾みに大学1年目から活躍する。

(取材・文 吉田太郎)

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