beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

[MOM982]柏U-18MF中山雄太(2年)_「前で勝負」トップチームキャンプ参加の長身レフティーが先制ミドル

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.23 千葉県クラブユース新人戦 柏U-18 4-0 千葉U-18 日立台人工芝G]

 ブラジル遠征で感じたミドルシュートの質の差。帰国後取り組んできた成果を早速発揮した。今年、柏レイソルU-18のキャプテンマークを巻くMF中山雄太(2年)は昨年、トップチームに2種登録され、今冬にもトップチームの鹿児島・指宿キャンプにも参加した期待の選手。その長身レフティーは4-3-3システムの攻撃的MFの位置で先発すると、前半7分に左足ミドルで先制ゴールを叩きだした。

 日頃からミドルシュートを意識しているが、その意識が高まったのは1月のブラジル遠征から。「一番大きいと感じたのはブラジル遠征に行った時のミドルシュートの質。(相手の)ゴール前が堅いのでミドルシュートとかを考えていたんですけど、質の差を感じたりしていて、ブラジル行ってからミドルという意識が高まりました。撃たないことには変化も起こらないと思うんで、練習していますし、それが得点につながるならいいと思っています。今後も継続していけばミドルシュートの得点も増やせると思います」。徹底したポゼッションで守備のリスクを減らし、相手を完全に崩してからゴールを陥れる柏U-18だが、この日会場を沸かした中山の強烈な中距離砲はチームのさらなる武器のひとつになりそうだ。

 昨年は中盤に加えてCBでもプレー。U-17日本代表として出場した国際ユースサッカーin新潟でもCBを務めた。トップチームのキャンプもCBとして招集されたが、本人は今年、中盤の攻撃的な位置で勝負する意気込みでいる。下平隆宏監督は「ここで勝負していきますよ。(本人も)前で勝負したいと。コンビネーションのところでたどたどしい時もあるけれど、中盤でやって1点目みたいに点取ってくれたりしていけば」と期待。小中学校では前目のポジションしかやってこなかったという中山は当初CBでの起用に悔しい思いもあったようだが、CBから中盤を見続けることでより良いポジショニングの感覚を掴むことができた。それを今年につなげる。

「客観的に後ろから前の選手がどう動いているのかとか、プラスの面が見えてきた。去年のCBで得たものを今年はもっと活かして、以前このポジションをやっていた頃よりも良くなっていると思う。自分がステップアップできるようにやっていきたいです。(見えてきたプラスの面の)一番はレイソルに欠かせないポジショニング。自分は身体が大きい方なんですけど無駄に(接触プレーで)身体を使わない、必要最低限に当たるポジションにいつもつけていれば、フリーの位置で受けられるし、ミドルシュートにもつながると思う」。大柄な身体、パワーに頼ることなく、よりこだわった位置でボールを受けること。それがより相手にとって怖いプレーをすることにつながってくることを理解した。

 また、トップチームのキャンプに参加して意識させられたのは守備面の向上。「試合は大学生とやったんですけど、守備の部分はしゃべってもらわないと少し苦しかった部分があった。ポゼッションの部分では(ユースでの経験もあって)やりやすかったんで、トップでも攻撃に関しては苦しくなかった。ただ、トップは守備が上手いので、課題は守備力かなと思いました。こっちの中盤でも守備力を高めれば、それはトップでもそれはつながると思う」。また1本で決定機をつくり出すようなロングボールの質も要求された。現在特に意識しているミドルシュートはこの日結果を残したが、守備面、そしてキックの質をより向上させることにも積極的に取り組んでいく。

 この日は主役のひとりとして勝利に貢献したが、柏U-18の新主将が現状に満足することは全くない。「ここにいる以上、ひとつの目標はプロになることですし、それが自分の年代から自分(だけ)がなるだけじゃなくて、自分と同年代の人が上がれるように手助けだったり、成長しあってトップに行けたらいい。(個人的には)レイソルが一番なんですけど、海外にも行きたいですし、東京オリンピックの年代なのでそこも少し狙っていきたい」。静かに大志を語る主将。課題を一つひとつクリアしながら、ゴールを決めずに貪欲に成長し続けていく。

(取材・文 吉田太郎)

TOP