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4失点完敗の甲府、実戦不足否めずも「やるべきことはやってきた」

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[3.1 J1第1節 甲府0-4鹿島 国立]

 大雪被害の影響はあまりにも大きかった。2月14日から15日にかけて関東地方を襲った記録的大雪の影響でヴァンフォーレ甲府が本拠地を置く、山梨県は甚大な被害を受けた。ホーム・山梨中銀スタジアムで開催する予定だった開幕戦は21日に中止が決定。国立競技場での代替開催を余儀なくされた。

 宮崎キャンプを行っていたチームは2月15日に山梨に戻る予定だった。しかし交通網の封鎖により、山梨に戻ることは出来ず、その後も開幕直前まで静岡県での合宿を強いられるなど、予定を大きく狂わされた。中でも開幕1週間前に予定していた富山との練習試合が中止となったことで、実戦不足という致命的な状況に陥ることになった。

 そんな中で迎えた国立での開幕戦。前半11分にセットプレーからマークを外し簡単に失点した甲府は、4失点すべてをセットプレーから失った。城福浩監督は「(失点シーンを)突き詰めていけば、ゲーム感ということになるのかもしれない」と声を落としたが、「我々は与えられた環境の中で、やるべきことはやってきた」と言い訳にはしなかった。

 J1復帰初年度となった昨季も甲府は序盤苦しい戦いを強いられた。だが徐々にチームを成熟させていくと、後半17試合の失点数14はリーグ2位という好成績。成長を感じさせながらシーズンを戦い終えることが出来た。

 状況的な不運もあったが、開幕ゲームで4失点。城福監督も「まずは後半の17試合のレベルの守備を取り戻さなければいけない。去年はリスタートでもあまりやられていなかったと思う。もう一度見つめ直してレベルを上げていかなければいけない」とまずは守備陣の立て直しを最重要課題に挙げていた。

(取材・文 児玉幸洋)

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