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あこがれの大久保とマッチアップ、神戸DF岩波「90分間楽しめた」

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[3.2 J1第1節 川崎F2-2神戸 等々力]

 待ちわびていた瞬間だった。開幕スタメンの座を射止めたヴィッセル神戸のDF岩波拓也は、昨季J1得点王のFW大久保嘉人とマッチアップした。

「(大久保)嘉人さんは去年の得点王だし、一番点を取った選手。90分間ずっと見ていたけど、動き出しが早くて、2点目も嘉人さんが起点になってやられた。でも、嘉人さんと90分やれたのはいい経験になったし、得点王に1点も取られなかったことは自分の自信になった」

 高校3年生だった12年6月にプロ契約を締結。それまでも2種登録選手としてトップチームに帯同しており、12年まで神戸でプレーしていた大久保とは何度となく練習で対峙した。当時の紅白戦は「ボールに触ることもできずに決められていた」と振り返る岩波にとって、「あまり話す機会はなかったけど、個人的に小学校のころから大好きだった。オーラがあるというか、Jリーグの中で一番好きな選手だった」というあこがれの存在でもあった。

 昨季のJ2で37試合に出場するなど中心選手としてJ1復帰に貢献すると、J1で対戦したい選手として真っ先に名前を挙げたのも大久保だった。「自分もプロになって、チームもJ1に上がって、簡単に得点は許せない。自分が本気でマッチアップできる日が来て、うれしかったし、90分間楽しめた」。大久保にゴールこそ許さなかったが、チームは2失点。1失点目も岩波の中途半端なクリアから決められた。「あそこは反省しないといけない」と悔やんだ19歳は、さらなる成長のため、J1の舞台で己を磨き続けるつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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