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自ら志願したキャプテン、長友「正直物足りない」

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[3.5 キリンチャレンジ杯 日本4-2ニュージーランド 国立]

 自ら志願してのゲームキャプテンだった。DF長友佑都(インテル)は左腕にキャプテンマークを巻いてフル出場。所属するインテルでも昨年12月22日に行われたミランとのミラノダービーで後半37分から初めてキャプテンマークを巻き、今年2月2日のユベントス戦では先発でゲームキャプテンを務めた。

 とはいえ、日本代表では初のキャプテンマーク。「またインテルとは違った感覚を味わった。重みというか、名誉あること」。本来のキャプテンであるMF長谷部誠が負傷離脱中で、これまで長谷部不在時にゲームキャプテンを務めてきたMF遠藤保仁がこの日はベンチスタートということもあったが、後半から遠藤が途中出場してもキャプテンマークは長友の左腕に巻かれたままだった。

 長友は試合後、自らキャプテンに志願したことを明かした。「監督と遠藤さん、(川島)永嗣さんにキャプテンをやらせてほしいと言った」。アルベルト・ザッケローニ監督、そしてチームの副キャプテン的な立場である遠藤とGK川島永嗣に自分の意思を伝えたうえで、託されたキャプテンマークだった。

 そんな中で戦った試合は4-2の勝利で終えたが、試合内容にはまったく満足できなかった。「ニュージーランドは思っていたより強くはなかった。チャンスをモノにできなかったし、2点取られた」。前半17分までに4点を取るまではよかったが、その後、チーム全体として失速。後半は1点も取れず、クロスボールやセットプレーから再三、ピンチを招いた。

「チームとして良い入りができて、4点取った。でも2失点しているし、そこを見ないといけない。コートジボワールに今日みたいにクロスを入れられていたら、2、3点は取られていると思う」。厳しい表情で苦言を呈した“キャプテン”は「僕が目指しているのはもっと先。正直物足りない。みんながイメージできる場所がたどり着ける場所だと思うし、みんながトップを目指してイメージすれば、行ける場所になる。みんながそれをイメージできるかどうかだと思う」と力説していた。

(取材・文 西山紘平)

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