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「NIKE CHANCEグローバルセレクション」は2日目午前終了、”日本代表”の高校生・楠本と瀧本が好アピール!!

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 世界で戦える若きフットボーラーを発掘する世界規模のスカウトプロジェクト「NIKE CHANCE」の「グローバルセレクション」が7日、イングランド代表の本拠地であるセント・ジョージズ・パークで開幕。世界33か国から44選手が参加している「グローバルセレクション」は8日午前、7対7などを行い、国内セレクションを突破して“日本代表”として参加しているCB楠本卓海(大成高→東京国際大)とFW瀧本高志(履正社高)の2人が好アピールした。

 イングランド・ナイキアカデミーのジミー・ギリガンヘッドコーチをはじめ、関係者が日本の若き侍たちを高評価。ともに180cm超の長身を持ち、他国の関係者が「加えて技術がある」と評する2選手がライバルたちを一歩リードしている印象だ。楠本は7対7で出足の速いディフェンスでアタッカーとの距離を詰めると、取り切れなくても2人目、3人目の選手に厳しく当たって結果、マイボールにしてしまう強さを発揮。また「(友人に)外人吹っ飛ばして来い」と言われてきたという楠本は、その言葉通りに競り合いでニュージーランド選手を吹っ飛ばすシーンがあった他、前線へ見事な縦パスを通してコーチ陣に「グッドプレー」と言われるなど存在感は抜群だった。

「出足最悪だったんですけれども徐々に慣れてきたかなというのが分かります。相手のプレッシャーが速くて、ファーストタッチだったり、パスの質だったり、出しどころだったり、DFいないのに蹴っちゃったり最悪だった。でも慣れてきたので続けていきたいと思います」と楠本。「自分が相当ハードル上げていた分、(実際プレーしてみて外国人選手は)大したことないなというのがあります」と力強かった。

 また瀧本も1タッチの正確なポストプレーとラストパスを引き出す動き、決定力でアピール。特にFW陣だけ居残り練習形式で行われたシュートでは次々とゴールを陥れて関係者たちを唸らせ、本人も「(外国人選手の)シュート力は凄いですけど、決められていなかった。自分の方が入っていたので自信にはなりました」と手ごたえをつかんでいた。当初は初めての海外でのプレーに緊張していたというが「最初は見た目とかでちょっとビビっていたんですけど、今は思わないです」と精神面で負けることはない。

 午後のセレクションでは11対11などが行われる予定。瀧本はまだ周囲とのコミュニケーションが取れていないシーンも見受けられるが、徐々に良くなってきていることを本人も実感している。「周り言葉通じないんで自分の思っていることと違うことがあるんですけど、徐々に合わせられるようになっている。大コートのゲームでドリブルとか見てもらいたいです。大コートで自分のストロングポイント出していきたい」と意気込んだ。

 前回まで「グローバルセレクション」では合格者16人を選出していたが、今回は枠を設けずに実力、ポテンシャルの高い選手たちを選出する模様。前回16名入りしたFW木下稜介(当時滝川二高)のように世界で評価を勝ち取ることができるか。楠本は「外人とやっていて楽しいので、この3日間だけでなく、この先もこのような環境でやってきたいです」と語り、瀧本も「残れば自分の自信にもつながるんで、残っていきたいと思います」と誓った。

[写真]7対7で激しく競り合う楠本(右)と瀧本

(取材・文 吉田太郎)

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