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移籍後初得点含む1G1A、大宮MF家長「学びながらやっている」

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[3.15 J1第3節 川崎F3-4大宮 等々力]

 期待の新戦力が移籍後初ゴールを含む1得点1アシストで大宮アルディージャの今季初勝利に貢献した。左サイドで先発したMF家長昭博は1-1の前半29分、右サイドでボールを受けると、MF金澤慎とのワンツーでPA内に切れ込んだ。細かいボールタッチでDF2人の間をすり抜け、左足でゴール。2-3で迎えた後半45分には正確な左足のFKでDF菊地光将の同点ゴールをアシストし、その後の逆転勝利を呼び込んだ。

 終始劣勢を強いられる我慢の試合だった。「こういうサッカーはあまり経験がないので、学びながらやっている」と話す家長は「まず相手のストロングを消すサッカー。相手の良さを消しつつ、もっと自分たちの良さを出していかないといけない」と、今はまだ大宮の戦術に馴染もうと努力している段階だという。

 この日も試合前には「『今日に限ってはあまりポジションチェンジをするな』と言われていた」というが、「サイドに張っているより右に行ったり中に行ったり、そこはタイミングを見てやった」と、試合の流れを読みながら流動的に動いた。得点シーンも右サイドに流れたことで右サイドハーフのMF渡邉大剛と距離が近くなり、細かいパス交換からゴールにつながるなど、家長の臨機応変な発想が結果にも結びついた。

「まずチームが僕に求めていることをやる。チームとして動けるか。それができないと意味がない」。ベースにあるチーム戦術に徹しつつ、局面局面で自分のイマジネーションも生かす。「アシストやゴールを貪欲に狙いつつ、チームとして我慢しながらやっていきたい。内容は良くはなかったけど、勝ち点3は取れた。前向きに、来週は今日できなかったことを改善していければ」。チーム力を高めていきながら、家長という個をどこまで生かしていけるかが大宮の浮沈のカギを握りそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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