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[PUMA杯2014]憧れを越えた北海道GK関口「決勝は、我慢の時間が続くと思う」

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[3.15 PUMA杯2014準々決勝 町田1-9北海道 代々木]

 掲げた目標に、一つ近づいた。準々決勝の神戸戦後、エスポラーダ北海道のGK関口優志は、「イゴール選手が、憧れの選手です。その選手がいるチームに、勝ちたい」と、話していた。今シーズン、Fリーグの最優秀新人賞を受賞していたGK関口だが、すぐに「今度はベスト5に選出されるように頑張りたい」と、新たな目標を掲げていた。

 そして、町田戦では26本のシュートを浴びたが、最少失点に抑える活躍を見せた。さらに、そのスローは攻撃の起点にもなっており、FP神敬治が挙げたチーム3点目につながるパスも通している。

 試合後、関口は「今日は、イゴール選手対僕というより、うちの選手が(鈴木)裕太郎選手とかが、良いシュートを決めてくれました。さすがのイゴール選手でも、止められないというのが、2、3本ありましたからねDFも頑張ってくれて、あまり僕のところまでシュートが来なかったので、こういう結果になったかなと思います」と、チームメイトに感謝し、「正直、エスポラーダがこれだけ点を取るとは、思っていなかったんです」と、本音をこぼした。

 ただし、決勝で対戦する名古屋オーシャンズとの試合は、同じようにはいかないと心得る。「気持ちが強い方が最後は勝てると思うので、本当にやってやるという強い気持ちでいきたいと思います」と話す関口は、先制点をポイントに挙げる。つまり、先にゴールを許さないことが肝要ということだ。

「守りに入られると、今日の浦安のように難しくなると思います。今日の僕らの試合のように、相手を引き出して裏のスペースを使うためには、先制しないといけません。我慢の時間が続くと思いますが、僕を含めて、チーム全体で体を張って守っていきたいと思います」と、ゴールを死守することを誓い、「あとは、今日のようなシュートをみんなが決めてくれることを期待しています」と、驚異的な爆発力を見せた攻撃陣にも期待を寄せた。

(取材・文 河合拓)

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