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[MOM986]矢板中央DF水書祐季(2年)_新たな挑戦のキーマン、「クレバー」な左SB

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[3.19 イギョラカップA組 東京朝鮮高2-2(PK3-5)矢板中央高 味フィ西]

 「彼はクレバーな選手」。矢板中央高の高橋健二監督は左サイドから攻撃を組み立てたSB水書祐季(2年)について表現した。登録は167cm、56㎏と小柄。ただ今冬の高校選手権で2年生ながら先発を務めている左SBは、この日も正確な左足CKでFW大畑亜輝のゴールをアシスト。左足で正確に楔へボールを入れ、鋭いサイドチェンジもあった。チームの得点機を演出するレフティーは、プレッシャーの速い相手にテンポの速いパスで対抗。後半23分にはショートパスでの崩しからPAへ飛び込み、決定的な左足シュートも放った。

 この日の出来については「まだまだです。相手が中を切っているのか、縦を切っているのかまで冷静に見れたらいいかなと思います」と首を振り、チームの攻撃についても「攻撃は普段ポゼッション、後ろから組み立てることをやっている中で、前から勢いがある相手に対してまだつなぎの部分が甘い部分があった」と反省する。ただ守備面では相手のコンタクトの強さに苦戦しながらも的確なカバーリングで危機を救ったシーンがあり、武器の左足キックに加えて変化を加えたランニングも印象的だった。「SBとして外のオーバーラップだけしている選手じゃそんなに怖くないと思うので、もっとオフェンシブな、ボールをもらった時にインナーラップで攻撃参加できたらいいなと意識しています」

「今は違うポジションですけれどラームみたいなつなぎも上手いし、クロスも上手いような、どこで受けても冷静に判断できる選手になっていきたい」。矢板中央が新たなチャレンジとして取り組むポゼッションのキーマンのひとり。成長してチームのチャレンジを成功させる。

(取材・文 吉田太郎)

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