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スコールズ氏:「モイーズを解任するのは早過ぎる」

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苦戦の続くユナイテッド指揮官を擁護

 昨年現役を引退した元マンチェスター・ユナイテッドMFのポール・スコールズ氏は、苦しいシーズンを送るデイビッド・モイーズ監督を擁護し、同監督を解任するのは早過ぎると主張している。

 昨シーズンのプレミアリーグ制覇に貢献し、サー・アレックス・ファーガソン前監督の勇退と同時に現役を退いたスコールズ氏。その後ユナイテッド新監督に就任したモイーズ監督は、プレミアリーグで現在7位と苦戦を強いられている。

 家具小売業のコーツ社の招待でシンガポールを訪問し、若手選手たちへの指導を行ったスコールズ氏は、記者団の取材に応じてユナイテッドとモイーズ監督について次のように語った。

「彼にとって難しいシーズンになっているね。多くの負傷者にも対処する必要があった。リーグで7位なのであまりうまく行っているわけではないが、4位で終えられることを願っているよ」

「少し難しくなってきたかもしれないけど、大事なのはトライして、良い形でシーズンを終えることだ。プレミアリーグでできるだけ多くの試合に勝つことを目指して、チャンピオンズリーグ(CL)の決勝進出を目指すことだ。CL決勝に進めれば、悪いシーズンではなくなると思う」

 モイーズ監督の解任を求める声も上がり始めているが、スコールズ氏は現時点での解任は時期尚早だとして、負傷者の続出が低迷の一因だったと強調した。

「(解任は)あまりにも早過ぎることだ。負傷者も多かったし、彼には本当に同情している。同じ4バックで戦うこともまったくできなかった。トップチームを見てみれば、どのチームも毎週同じ4バックで戦っている。特にCBの2人はそうだ。お互いを理解し、一緒にリズムをつくることが必要だからだ」

「マイケル・キャリックは負傷していたし、ロビン・ファン・ペルシーも負傷していた。重要な選手たちが離脱していたが、彼は言い訳をせずにそれでやってこようとしてきた。来年はもっと良くなることを願いたいね」

 今季の大型補強として期待された選手たちが、すぐには実力を発揮しきれていないことも苦戦の理由に加えた。

「彼は監督として1年間非常によくやってきた。プラン通りに行かなかったのはおそらくクリスマスの時期だけだと思う。新加入の選手たちがなかなか馴染めなかったということもある」

「(マルアン・)フェライニもケガが多かった。おそらく彼自身も望んでいた通りの活躍ができたとは思っていないだろう。フアン・マタも馴染むのに少し時間がかかったが、こういう選手たちには時間が必要だ」

性急な監督交代には反対しながらも、中長期的にはユナイテッドの監督にはタイトル獲得が求められるとも述べている。

「しかるべき時まで時間を与えるべきだろう。彼がそこにいられるかどうかは結果が決めることになると思う。ユナイテッドではリーグタイトルに挑戦しなければならない。それは間違いのないことだ」

「FAカップ優勝にも挑戦しなければならないし、CL優勝にも挑戦しなければならない。それが何年もできなかったとすれば、誰が率いていたとしても、そこにい続けることはできないだろう」


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