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無観客試合で同点弾の原口「いつもと同じメンタルではプレーできなかった」

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[3.23 J1第4節 浦和1-1清水 埼玉]

 サポーターという大事な存在の大きさをあらためて痛感した。0-1の後半31分に同点ゴールを決めた浦和レッズのMF原口元気は「もう1、2点取っていれば、チームは勝っていた。そこが自分がもう一つ上にいくために必要なところ」と悔しさを隠さなかった。

 無観客試合の影響は、両チームの選手にあった。ある意味では平等な環境の中で行われた試合。それでも、原口自身はだれよりもサポーター不在の影響を受けたと感じていた。「やっぱりサポーターの力で突き動かされている部分は大きいと感じた。特に俺はそう」。チーム全体として乗り切れないまま前半を終えたハーフタイム。DF槙野智章らチームメイトからは「どうしたんだ?」「覇気がないぞ」と声をかけられた。

「いつもどおりやりたいと思っていたし、イメージはしていた。無観客試合でも自分自身をコントロールして、いつもと同じメンタルでプレーしようと準備もしてきたけど、同じようなメンタルではプレーできなかった。どうしても気持ちの部分で難しかったと、正直、思います」。だれもが初めて経験した無観客試合。その難しさはそれぞれの選手が感じていた。その中で原口自身が強めた思いが、サポーターへの感謝だった。

「サポーターは大切な仲間だと深く感じたし、また一緒に戦っていきたい気持ちがさらに大きくなった」。史上初の無観客試合は1-1の引き分けに終わった。次節は29日、アウェーでの神戸戦(ノエスタ)。その後は4月2日にナビスコ杯・大宮戦(埼玉)、同6日にJ1仙台戦(埼玉)とホームゲームが続く。「引き分けの悔しさを次の試合にぶつけて、今度は同じスタジアムで一緒に戦って、新たな一歩として勝ちたい」と決意を新たにしていた。

(取材・文 西山紘平)

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