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[練習試合]同点アシストのSB伊東「鹿島でも、この代表でもレギュラーを」

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[3.26 練習試合 U-21日本代表候補 4-2 U-19日本代表候補 味フィ西]

 U-21日本代表候補の新鋭右SB伊東幸敏(鹿島)は自身初となる年代別日本代表合宿をまずまずの形で終えた。攻撃面では2本目25分に「初めてやった中であそこを見ていてくれたのはありがたかった。(1本目は)みんな足元足元だったのでちょっとアクセントをつけたいのはありました。足元足元できれいに崩そうとしていたけれど、点取るにはそういうダイナミックさも必要」と自陣からのサイドチェンジ一発で右オープンスペースを突くと、完ぺきなクロスボールをMF金森健志(福岡)へ通して同点ゴールをアシスト。守備面ではポジショニングにやや課題を残したものの、初の代表合宿、対外試合で結果を残した。

 初日と2日目については静岡学園高時代の先輩MF大島僚太(川崎F)がいたため、比較的スムーズに入ることができた。ただ、初めてコミュニケーションを取る選手が多く、緊張していたことも確か。終わって「気持ちに少しホッとしているところがあります」と素直に明かした。

 元祖・技巧派軍団の静岡学園では抜群のスプリント力、攻撃性能の高さを評価されてきた。一方でドリブル、リフティング、シュート練習、ゲームが主な練習メニューで守備練習を行わなかった高校時代とのギャップに戸惑うプロ生活のスタートだった。そこから2年目途中に出場機会を勝ち取り、3年目で初の年代別代表候補選出。順調に階段を上っているように映るが「周りから見ればいい感じに来ているように映るかもしれないですけれど、自分自身では全然満足していない。危機感とかも感じている」と油断はない。

「最近は短所をいかになくすか、守備面の向上を心がけています。鹿島でも、この代表でもレギュラーを取れるようにやっていく」と伊東。継続して五輪代表に名を連ね、ここでも先発を任されるようにまずはクラブでアピールを続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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