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同点弾”アシスト”の大宮DF菊地「みんなであきらめずに戦った結果」

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[3.29 J1第5節 柏2-2大宮 柏]

 しぶとく勝ち点を持ち帰った。大宮アルディージャは後半38分までシュート1本しか打てず、柏レイソルに圧倒され続けていた。DF菊地光将は「なかなかボールにプレッシャーを掛けられなくて、全体的に下がる時間が長かった。ボールにプレッシャーを掛けて、DFラインも上げられればよかったが、なかなかうまくいかなかった」と、その要因を語る。

「レアンドロ・ドミンゲスから攻撃が始まることが多い。そこをケアしながらやろうと話していた」と菊地は試合前のプランを明かしたが、逆にレアンドロ・ドミンゲスへの意識が強くなり過ぎ、周囲にスペースを与えると、そこをMF高山薫や2列目に入っていたレアンドロらに使われ、後半17分までに2失点を喫した。

 しかし、シュートに持ち込めない状況でも、大宮はあきらめていなかったという。後半38分に、この試合2本目のシュートでDF高橋祥平が1点を返すと、その2分後にはMF家長昭博のクロスを最終ラインの裏で受けた菊地が、FW顔負けのボレーシュート。枠に飛んだシュートを、最後にゴール前で触れた高橋のチーム4本目のシュートがゴールに決まり、2-2の同点に持ち込んだ。

 同点ゴールのシーンについて、菊地は「アキから良いボールが来て、最初はヘディングで折り返そうとしました。でも、相手が被るかもしれないと思って裏で待っていたら、被ってくれたので、そのまま胸でトラップしたら良いところに置けたので、あとは打つだけだった。最後、祥平が触って祥平のゴールになったので…あとは祥平にも聞いてください(笑)」と、会心の同点ゴールが、同点アシストになったことを笑い飛ばした。

 しかし、キャプテンマークを巻く2番も、試合内容については笑い飛ばせなかった。「2点を追いかける展開になってしまいましたが、そこでみんなで諦めずに戦った結果、アウェーで勝ち点1を持ち帰れることはプラスに捉えたい」と話したが、「まだまだ足りないところが多い」と続ける。

「内容的には相手の時間が長かったし、公式記録でもシュートを4本しか打てていない。もっともっとシュートの意識とかを高めていかないといけない。(次は)ナビスコ杯があるが、修正してやっていければと思います」と、菊地は語気を強めた。

(取材・文 河合拓)

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