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本職のWBで2アシスト!水を得た魚のように躍動した柏MF高山

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[3.29 J1第5節 柏2-2大宮 柏]

 同点に追いつかれたものの、柏レイソルは日立柏サッカー場で6年間勝利のない大宮に対し、約80分間にわたって主導権を握っていた。その原動力となったのが、MF高山薫とDF橋本和の両WBだ。圧倒的なスピードで幾度もスペースへ飛び出し、2アシストを記録した右の高山。相手の裏をとるドリブルでサイドを切り裂き、セットプレーの流れから先制点を決めた左の橋本。前節・徳島戦(2-0)では4バックのSBを務めていた両者だが、この日はひとつ前にポジションを上げたことで、その持ち味を存分に発揮した。

「チームとして(内容が)よかったので悔しい。勝って終わっていたら良い気持ちになってたんですけど……。全然喜べないですね」。ゴールを決めた橋本とFW工藤壮人同様、2アシストの活躍を見せた高山も、勝ちきれなかったことに肩を落とした。

 今季、湘南から加入した高山はチーム事情から「初めて」(高山)だと言う右SBも務めることもあるが、早くもチームにフィットしてきている。高山の前に位置する“柏のキング”とも連携は高まっており、大宮戦でもMFレアンドロ・ドミンゲスとのワンツーでDFの裏をとったり、ドミンゲスのスルーパスから後半7分の工藤のゴールをアシスト。後半22分にはドミンゲスからの浮き球を大宮DFの裏で受けてGKと1対1を迎えた。「相手が4バックで中盤も高い位置をとってきてサイドが空くので、そこをうまく回りが使ってくれた」。高山は狙いどおりの攻撃だったことを明かした。

 前述の後半22分の決定機。高山は力を込めて右足を振り抜いたが、シュートは枠を大きく逸れて柏での初ゴールは逃してしまった。「次は頑張ります」。次戦に向けて高山は力を込めた。

(取材・文 奥山典幸)

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