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J3第4節、上位対決を制した盛岡が首位キープ、注目の相模原FW高原はベンチ外

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 J3第4節が29日と30日に全国各地で開催された。初年度のJ3はJ2から降格したガイナーレ鳥取、昨季JFLを戦った9クラブ、地域リーグからの飛び級を果たしたグルージャ盛岡、そしてJリーグU-22選抜を加えた12クラブによる3回戦総当たりのリーグ戦を行い、覇権を争うことになる。

 首位に立つグルージャ盛岡と得失点差で2位につけるFC琉球との首位攻防戦は、1点を争う展開となった。序盤は琉球に主導権を握られた盛岡だったが、ここまで1失点の守備陣が体を張ったディフェンスで先制点を許さない。しかし一方の攻撃陣は前半のシュートを1本に抑え込まれ、スコアを動かせないまま前半を終えた。後半に入っても琉球に押し込まれる時間帯が続いたが粘り強く守り、攻撃陣の奮起を待った。そして、待望の瞬間が後半37分に訪れる。FW土井良太がPA内で倒されて得たPKをDF岡田祐政がきっちり沈めて、先制に成功。残り時間も集中を切らさずに守り抜いて1-0の完封勝利を収めた。無傷で首位をキープした盛岡に対し、琉球は初黒星を喫して順位を5位に落とした。

 隣町のライバルであるFC町田ゼルビアSC相模原がしのぎを削る「武相決戦」(相模原ホーム開催時は「相武決戦」)は、ホームの町田が先制する。前半12分、CKを相手GKがファンブルしたところをDF深津康太がきっちりと詰めて、豪快にネットを揺らした。その後は相模原の反撃に遭った町田だが粘り強い守備で失点を防ぐと、徐々にリズムを取り戻していく。すると後半31分、華麗なパスワークから最後はDF星野悟が追加点を奪い、ライバルを突き放した。そのまま逃げ切った町田は無敗のまま2位に順位を上げた。なお、相模原に加入した注目の元日本代表FW高原直泰はベンチ外となっている。

 後半アディショナルタイムに生まれたMF森英次郎のPKによる決勝点で福島ユナイテッドFCから辛勝を収めたガイナーレ鳥取が3位、FW辻正男のJ3リーグ初ハットトリックなどでY.S.C.C.横浜を4-0で下したツエーゲン金沢が4位に浮上。ブラウブリッツ秋田と対戦したJリーグU-22選抜はMF金子翔太とFW石田雅俊の得点で2-1の勝利を収め、FW大石治寿の4得点で昨季JFL王者のAC長野パルセイロを4-1で粉砕した藤枝MYFCはうれしいJ3初勝利を飾った。

以下、J3第4節試合結果

3月29日(土)
金沢 4-0 YS横浜 [福井]
3月30日(日)
秋田 1-2 J-22 [秋田球]
町田 2-0 相模原 [町田]
長野 1-4 藤枝 [佐久]
琉球 0-1 盛岡 [沖縄県陸]
福島 0-1 鳥取 [とうスタ]

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