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決勝ミドルの大島、グループリーグ突破へ「つながった」

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[4.1 ACLグループリーグ第4節 川崎F2-1ウェスタン・シドニー 等々力]

 迷わず右足を振り抜いた。1-1で迎えた後半43分、中盤でFW大久保嘉人から横パスを受けた川崎フロンターレのMF大島僚太はドリブルでボールを運び、PA手前から右足でミドルシュート。MF中村憲剛の体をかすめるように放たれたボールはGKのブラインドになったか、ゴール左に突き刺さった。

「スペースが空いているなと思った。何人か見えたけど、打っちゃおうと」。2-1の逆転勝利を決める決勝点。今季公式戦初ゴールとなった大島は、前半24分に先制を許す展開にも「焦りはしなかった」と、ボランチの位置で落ち着いてゲームをコントロールした。

 前半14分にもミドルシュートを打っていた大島。GKに弾かれたとはいえ、しっかり枠を捉えており、「前半の感触があった分、リラックスして打てた」と胸を張る。ハーフタイムには風間八宏監督から“ミドルシュート指令”も出た。

「どんどん打っていこうと。相手はセンターフォワードのマークに気を取られてスペースが空く場面が前半からあった。それを最後にうまく生かせた」。後半のシュート数は18本対2本。90分通しても21本対4本と圧倒した。失点はセットプレーから。後半の怒涛の猛攻でもぎ取った勝ち点3は妥当な結果だった。

 万が一、この試合に負けていれば、貴州人和(中国)対蔚山現代(韓国)の結果次第でグループリーグ敗退が決まる可能性もあった。崖っ縁からの1勝。順位は3位のまま変わらないが、2勝2敗の勝ち点6でウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)と並んだ。グループリーグ突破へ「つながったと思う」。大島は力強く言った。

(取材・文 西山紘平)

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