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C大阪はDF山下の2ゴールでタイ王者に追い付き、勝ち点1を持ち帰る

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[4.2 ACL第4節 ブリーラム・U2-2C大阪 ブリーラム]

 AFCチャンピオンズリーグは2日に第4節を各地で行い、セレッソ大阪はアウェーでタイ・プレミアリーグ王者のブリーラム・ユナイテッドと対戦した。前半に2失点を喫したC大阪は、後半に入って猛反撃を見せる。後半10分にはDF山下達也のヘッドで1点を返すと、同43分にもセットプレーから山下が2点目のゴールを決めて同点に追いついた。このまま試合は2-2で終了し、前節ACL初勝利を収めたC大阪が、難しいアウェーゲームを引き分けに持ち込み、勝ち点を5に伸ばしている。

 C大阪はFWフォルランを遠征メンバーから外し、FW柿谷曜一朗を1トップで起用。トップ下にMF長谷川アーリアジャスールを置き、ボランチにMF扇原貴宏を戻している。

 第3節ではホームでブリーラム・ユナイテッドを4-0と一蹴したC大阪だったが、敵地では思い通りの戦いができない。前半9分にはDF丸橋祐介がパスの出しどころがなくなり、ボールを失うとファウルで相手を止める。これで与えたFKをDFティーラトンに直接決められてしまい、1点を追う展開となった。その後も19分にFWカルメロ・ゴンサレスのキープから左サイドを抜け出したMFスチャオ・ヌットヌムにゴールを脅かされるなど、ホームの大歓声の後押しを受ける相手に苦しめられる。

 C大阪が、ようやく最初のシュートを放ったのは前半20分だった。高い位置でボールを奪った右SH杉本健勇がミドルシュートでゴールを狙ったが、ボールはクロスバーを越えた。同24分には最終ラインの背後を取った柿谷が、PA内でDFを一人かわし、2人目のDFの股間を抜くシュートを放ったが、GKシワラックのスーパーセーブに阻まれた。

 その後も、最終ラインの裏を狙ってくるカルメロ・ゴンサレスに苦しめられたが、両SBも攻撃参加するC大阪も、チャンスをつくる。右サイドを攻め上がったDF酒本憲幸のクロスを、PA内で柿谷がスルー。そこでボールを受けたMF長谷川アーリアジャスールが決定的な場面を迎えたが、シュートは右に外れて行った。

 同点に追いつく絶好の機会を逃したC大阪は、前半40分に追加点を与えてしまう。左サイドを突かれると、MFアナウィン・ジュジーンの折り返しをスチャオがボレーシュート。ボールはGKキム・ジンヒョンの正面を突いたが、韓国代表GKがキャッチミスしたボールがゴールに入ってしまい、C大阪は2点のビハインドで前半を折り返した。

 不慣れな気候の中での試合、ランコ・ポポヴィッチ監督は早めに動く。ハーフタイムに何度も背後を突かれていた丸橋をベンチに下げ、DF安藤淳を起用する。後半10分にはキャプテンのMF山口蛍を下げて、FWミッチ・ニコルスを送り出した。

 速攻から危ない場面もあったC大阪だが、後半10分にはMF南野拓実の右CKから山下がヘディングでゴールを決めて、1点を返す。その後もボールを保持するC大阪は、後半28分に杉本の浮き球のボールをゴール前に入り込んでいたMF扇原貴宏がボレーで狙うが、右に外れる。その2分後には柿谷がFKをPA内左に蹴ると、山下がヘッドで折り返し、ミッチ・ニコルスが飛び込んだが、シュートはGKの正面に飛ぶ。さらに、その2分後にも左サイドからのクロスをゴール前で杉本がヘッドで合わせたが、鋭いシュートはGKシワラックに阻まれた。

 後半40分にC大阪は、最後の交代枠で扇原を下げて、MF楠神順平をピッチに送り出した。同43分に再びセットプレーを得たC大阪は、酒本のクロスを山下が再びヘッドで合わせる。クロスバーの下を叩いたボールはゴールラインを越え、C大阪が土壇場で同点に追いついた。

 その後も両チーム、勝ち点3を目指してスピードのある攻撃で互いのゴールに迫ったが、決勝点は決まらずに2-2で終了。両チーム、勝ち点1を分け合うこととなった。


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