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福岡が初の連勝で5戦不敗、ラモス岐阜4戦勝ちなしで負け先行

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[4.5 J2第6節 岐阜1-2福岡 長良川]

 アビスパ福岡が敵地でFC岐阜を2-1で下し、今季初の連勝を飾った。不敗記録は開幕を落としただけの5戦敗けなしまで伸びた。対する開幕2連勝と好調だった岐阜だが、これで4戦勝ちなし。3敗目を喫し、負けが先行した。

 前半から岐阜の攻勢が続いた。32分には前半最大の決定機、DF野垣内俊のロングパスで抜け出したMF太田圭輔がループシュート。GKのセーブに遭うと、FWナザリトにこぼれる。横にいたこの試合が初先発となったFW田中智大が受けると、ループぎみのシュートを枠内に飛ばすが、カバーに入ったDFイ・グァンソンにヘディングでかき出され、得点とはならなかった。

 スコアレスで折り返した後半も最初にチャンスを掴んだのは岐阜。だが5分、DF三都主アレサンドロの左クロスにダイビングしながら飛び込んだナザリトのヘディングシュートは、GK神山竜一のビッグセーブに遭い、またも決定機を逸した。

 なかなかシュートまで持ち込めなかった福岡も後半13分、MF石津大介の浮き球パスに反抗したMF城後寿がエリア内に侵入。前に出たGK川口能活の頭上を行くループシュートでゴールを狙うが、わずかに枠上に外れていった。

 だがついに後半23分、試合が動く。エリア右からのスローインを得た福岡は、城後がロングスローでゴール前にボールを入れる。これをFW坂田大輔が、DFを背負いながらも右足に当てて、オーバーヘッド気味にゴールに押し込み、待望の先制点を手にした。

 このまま終わるかと思えたが、終盤にゲームが動いた。まずは後半40分、岐阜は右サイドをDF野垣内俊が突破。深い位置からマイナスクロスを入れる。DFに当たってこぼれるが、拾った三都主が左足で右隅に蹴り込み、岐阜が土壇場で同点に追いついた。

 しかしこの試合はまだ終わらなかった。2分後の42分、ゴール前でDF堤俊輔が粘って、FW平井将生にパス。平井は左サイドにいたMF石津大介に流す。石津は右足で流し込み、ヒーローになった。

「同点にされて少し焦ったんですけど、自分たちは最後まであきらめないことで結果を出していた。それを信じて最後まで戦った」。冷静に試合終盤を振り返った石津。次節、九州ダービーとなる長崎戦へ向けては、「この流れを止めないように、勝ち点3を取りに行きます」と力強く語っていた。


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