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横浜FCから3年ぶり白星の熊本MF仲間「今後につながる試合」

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[4.5 J2第6節 横浜FC0-1熊本 ニッパ球]

 試合終了後、ロアッソ熊本のロッカールームからは選手たちの大きな雄叫びが聞こえた。開幕戦でアビスパ福岡に2-1で勝利したものの、その後は1分3敗と勝ち星から見放されていた。そんな中で迎えた第6節の横浜FC戦、チームは今季初の無失点で、5試合ぶりに勝利を挙げた。

チームの中心選手であるMF仲間隼斗は、この勝利が大きな一歩であることを強調する。「負けていたけど、チームが落ち込むことはなかったし、少しずつ上向いてきていました。この試合に向けて、(小野剛)監督からは、『原点に帰ろう』と言われていました。その原点というのは、ハードワーク。相手よりもそこで上回ることができれば、勝ちにつながると思っていました」と、振り返る。実際に、この日の熊本は荒々しいほど、球際で厳しく当たりに行き、横浜FCのパスワークを封じ込めた。

 後半に退場者を出しながらも、90分を無失点に抑えた熊本。昨季までの正GK南雄太の前で初の完封勝利を収め、今季から正GKとなった畑実は「ちょっとは成長を見せることができたと思います」と話したが、仲間も同意する。「畑くんも、練習中から存在感が出ていて、DFラインを統率できていた。この試合を完封したことで、自信につながったと思う」と語った。

 熊本は2011年5月の対戦を最後に、横浜FC戦は5試合未勝利(1分4敗)だったばかりか、5試合ノーゴールだった。苦手として来た相手から3年ぶりに白星を挙げた仲間は「今後につながる試合だったと思う」と言い、「チームの雰囲気もいいし、これからもっと勝ち点を積み重ねていきたい」と、次節の讃岐戦で今季初連勝を誓った。

(取材・文 河合拓)

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