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元日本代表・名波氏が育成世代へアドバイス、中学時代のエピソードも披露

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 アディダスジャパンは5日、横浜市のマリノスタウンで14歳以下の男子中学生を対象とした5対5のミニゲーム形式の大会「adidas UEFA YOUNG CHAMPIONS 2014(UEFA ヤングチャンピオンズ)」の日本代表選考関東大会を開催。5月にポルトガルで開催される「adidas UEFA YOUNG CHAMPIONS 2014」世界大会に出場する日本代表選手として天野悠貴(FC東京U-15むさし)と水野裕太(駒沢サッカークラブ)が選ばれた。

 これで3月31日の関西大会、今月2日の九州大会を含め、計6名の“日本代表”が決定。関東大会の選考を担当した元日本代表MFの名波浩氏は大会後、参加したU-14世代の選手たちからの質問に答え、今後に向けたエールとアドバイスを送った。

―関東大会を見ての感想は?
「レベルが高いなと思ったのは、ボールを奪うところ。ボールに向かって行き切ることができていた。その回数が(決勝では優勝した)ラルゴFCのほうが多かったのかなと思います」

―日本代表になるためにどれだけ練習していましたか?(参加選手からの質問)
「中学生のときは毎朝6時に起きて、2.5kmぐらい離れた公園まで往復5km走ってました。昼休みにはグラウンドに出て友達とミニゲームをやって、夕方からは中学の部活動。練習が午後6時に終わって、それからはトレセンに行くか、家の裏の公園で練習をやっていました。親御さんがいる前で言いにくいけど、勉強は全然しないで、サッカーばかりやっていました」

―食事で気を付けることはありますか?(参加選手からの質問)
「量は気にせず、好きなだけ食べればいいと思います。試合前日や試合当日の食事については、最近は世間一般にも知られていると思うので、それを参考にして、試合が終わったら好きなものを食べていいと思う。よく『コーラは飲んだらいけない』と言われていますが、僕が日本代表のときは『コップ1杯ならいい』と言われていた。1日に必要な糖分だと。コップ1杯とは言わず、1缶飲んでいたけど(笑)。あとは過剰にお菓子は食べず、1日3回食事を取ることが大事だと思います」

―参加選手にメッセージをお願いします。
「みなさんサッカーが好きで、高い夢を持ってやっていると思います。その努力を継続して、うまい選手、うまいチームを見て、高いレベルを目指してがんばって、日本代表やヨーロッパでプレーする選手になってください」

―U-14年代で世界大会に出場できることの意味は?
「素晴らしい試みだと思います。世界のレベルを肌で感じることで、今後、高校やユースに進んでいったとき、さらなる飛躍が期待できます。あのとき対戦した選手が何年後かにチャンピオンズリーグでデビューしているということもあるかもしれない。そういう世界を身近に感じられるのは素晴らしいことだと思います」

(取材・文 西山紘平)

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