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田中&レアンドロ弾! 柏がC大阪との“同期対決”制す

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[4.6 J1第6節 柏2-1C大阪 柏]

 6日、各地でJ1第6節が行われ、日立柏サッカー場では柏レイソルセレッソ大阪が激突。明日7日から行われる日本代表候補合宿に両チームから5選手が招集されている注目の一戦は、MF田中順也のJ1通算30得点と、FWレアンドロのJ1通算50得点で柏が2点を先行。反撃をDF丸橋祐介の1点におさえ、2-1で快勝。2試合ぶりの勝利を手にした。

 チーム得点王のDF橋本和、MFレアンドロ・ドミンゲスが欠場した柏は、昨年左足関節脱臼骨折の重傷を負っていたDFキム・チャンスが約半年ぶりに公式戦復帰。代表候補のFW工藤壮人とDF鈴木大輔もスタメンに名を連ねた。
 対するC大阪はMF扇原貴宏がリーグ戦で4試合ぶりに先発。代表候補の3選手、MF南野拓実、MF長谷川アーリアジャスール、DF山下達也も揃って先発した。
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 1995年にJリーグ昇格を果たした“同期対決”。19年間の公式戦31試合でスコアレスが一度もない一戦は、はたしてファーストシュートからスコアを動すことになった。6分、右サイドを深い位置からキム・チャンスがクロスを上げると、中央でレアンドロがヘディングで競り合うと、ボールは左サイドまで流れる。こぼれ球をMF高山薫がダイレクトでクロスを上げると田中が右足で合わせ、柏が先制する。

 1トップのレアンドロにボールがおさまり、攻撃を展開していく柏に対し、C大阪は2トップのFWフォルランとFW柿谷曜一朗にボールが入らずに攻め手を欠いていたが、フォルランが下がってボールを受けはじめると、波状攻撃を仕掛ける。前半14分、柿谷が長谷川とのワンツーでPAに侵入し、右足を振り抜いたがシュートは枠を捉えられない。同22分にも柿谷に決定機。南野が敵陣でボールを奪い、長谷川へ。長谷川からのスルーパスに柿谷がDFの裏に抜け出してシュートまでもっていくが、GK菅野孝憲の好守に阻まれる。

 先制点以来シュートがなかった柏の反撃は28分。C大阪のクリアボールを拾ったMF大谷秀和がPA内でフリーだった工藤へ。シュートはDFにブロックされ、そのこぼれ球に大谷がつめたが、シュートはクロスバーを大きく越えてしまった。

 ピンチをしのいだC大阪は再び攻勢に出る。30分、DFラインからの楔のパスから、長谷川、フォルラン、柿谷とダイレクトでつながり、柿谷はGKと1対1を迎えたが、シュートは再びGK菅野のビッグセーブにあい、ゴールを奪えない。1分後には南野のスルーパスから長谷川がGKと1対1になるが、ここでもGK菅野がゴールを割らせない。

 41分、今度は柏に決定機が訪れる。田中が高山にパスを通そうとするもC大阪DFがカット。PA内でこぼれたボールをレアンドロが右足で狙ったが、GKキム・ジンヒョンが追加点を許さない。

 1-0で柏リードのまま折り返した後半、C大阪が攻勢に出る。丸橋とDF酒本憲幸の両SBを高い位置に上げて柏陣内で試合を進めるが、柏DFが体を張ってシュートまで持ち込ませない。停滞感を打破するべく、C大阪は22分に最初のカードを切り、扇原に替わってFW杉本健勇を投入したが流れは変わらず。29分にフォルランがミドルシュートで柏ゴールを強襲。シュートは枠を捉えたが、GKにセーブされた。

 前がかりになるC大阪に対し、柏はカウンターで応酬する展開に。迎えた後半31分、柏は右CKを獲得すると、田中のボールにレアンドロが頭で合わせて柏がリードを2点に広げる。

 3枚の交代カードを切るC大阪の反撃が実を結んだのは、44分。杉本がDFとGKの間に入れたクロスを丸橋が押し込んで1点を返す。しかし、反撃およばず。2-1で柏が勝利をおさめた。

 柏は2つのメモリアル弾で逃げ切りに成功し、公式戦5戦負けなし(3勝2分)とした。公式戦5戦負けなし(3勝2分)と好調だったC大阪だったが、敵地で敗戦を喫した。

(取材・文 奥山典幸)

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