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代表候補合宿でアピール誓う鳥栖DF安田「気合だけは負けない」

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[4.6 J1第6節 F東京2-1鳥栖 味スタ]

 丸刈りの左SBは試合後に反省を口にした。「今日は全然ダメでした。ミスも多かったし、もっと決定的なパスを出せる場面もあったけど、テンポが遅れてしまいました」。今季、サガン鳥栖に加入したDF安田理大は悔しさをにじませた。

 昨季日本に復帰して磐田でプレーすると、今季から鳥栖に加入した。開幕スタメンを勝ち取るだけでなく全試合フル出場を続けているように、レギュラーポジションを手に入れている。本人も「今日は空気みたいになってしまった部分もありましたが、鳥栖に来てからコンディションは良い」と好調をキープしていると話した。

 今月3日、そんな男に朗報が届いた。7日~9日まで行われる日本代表候補メンバーに選出されたのだ。実に11年11月15日のW杯アジア3次予選・北朝鮮戦以来の選出となったが、常に日本代表は意識していたようだ。

「代表への思いは常にありました。その思いを持ち続けて心の準備ができていないとメンバーには入っていけないと思う。オランダで試合に出ていないときも意識はしていたけど、試合に出ていて活躍している選手が代表に選ばれるべきだと思っています。だから鳥栖で試合に出て運よく結果も残せていたので、試合に出続ければ代表の舞台に戻れるんだと自信を取り戻せました」

 サッカー選手である以上、代表は当然目指すべきところであるとも話している。「俺の中では代表のユニフォーム以上のものはないと思う。クラブのユニフォームも大事ですが、代表のユニフォームの方が正直ワクワクします。数少ない選手だけが国を背負って、そのユニフォームを着れるわけですから」。

 今回がブラジルW杯メンバー入りのためのラストチャンスとの思いは強いが、「メンバー発表前の最後のキャンプに招集されたわけですから、招集されていない選手よりも可能性はあるわけだし、今回キャンプに招集された選手が番狂わせを起こすくらいの活躍を見せないとダメだと思う」と前向きに捉えている。さらに「チームメイトとコミュニケーションをとりつつ、監督がやりたいサッカーを感じてグラウンドで表現したい」と意気込みを語ると、「ここだけは負けない部分? 気合だけは負けないっすね」と笑顔を見せつつも視線を上に向けていた。

(取材・文 折戸岳彦)

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