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[MOM1008]三菱養和SCユースFWディサロ燦シルヴァーノ(3年)_“珍しい”頭での2発!東京Vユース沈める

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.6 高円宮杯プレミアリーグEAST第1節 三菱養和SCユース 2-0 東京Vユース 三菱養和会巣鴨スポーツセンターG]

 開幕戦でいきなり組まれた東京勢対決。“街クラブの雄”三菱養和SCユースが東京Vユースから挙げた2得点は、いずれもイタリア系の注目FWディサロ燦シルヴァーノ(3年)のヘディングシュートによってもたらされた。

 まずは前半アディショナルタイム、三菱養和は右FKを獲得すると、これをファーサイドのDF池田樹雷人が頭で折り返す。GKとDFの間に送られたラストパスに飛び込んだのはディサロ。バウンドしたボールは決して高くなかったが、「いつも(山本)監督に『頭で突っ込んでいけ』と言われている。きょうは突っ込んでいこうと。何としても先取点が欲しかったし、ヴェルディ相手に先制されたら厳しいと思っていた」というディサロはダイビングヘッドでゴールへ押し込んで先制点を決めた。
 
 どちらかというとタイミングのいい抜け出しや得意の左足を駆使してスマートにゴールを陥れる印象のあったディサロが決めた渾身のヘディングシュート。普段のクロスからのシュート練習でも足で合わせては「頭から行けよ!」と指摘されていたというディサロの“泥臭いゴール”で三菱養和はリードを奪った。

 三菱養和のペースで進んだ前半から一転、後半はほとんど相手に押し込まれる展開となり、自陣ゴール前に釘付けにされる時間帯もあったが、ディサロは1チャンスを狙っていた。32分、三菱養和は左サイドで粘ったMF鯨井広夢がクロスを放り込むと、相手のCB間に入り込んだディサロが頭で2点目のゴール。ディサロは「相手は2人ともオレよりデカいし、ちゃんと競って勝てる相手ではないので自分がタイミングよく、いいところに入り込んでいった」。175cmのディサロに対して、相手のCBは2人とも181cmだった。まともに勝負しても簡単に勝つことはできない。それでもタイミングとランニングコースで勝負したディサロがこのゴール前の駆け引きを制し、スコアは2点差へ広がった。

「2点取れて良かったと思いますけど、開幕して1試合目だし、勝っただけで浮かれていても全然上は見えてこない。きょうの2ゴールは良かったとして、次の試合の時には頭から消して、次の試合でまた点を決めたり、絡んだりしたい」。プロ入りを目指してアピールを続ける左利きの点取り屋は貪欲だ。青森山田高との第2節でもゴールを陥れる。

(取材・文 吉田太郎)
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