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練習合流の南野、トップ下と左サイドの“2役”でアピール

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 千葉県内で合宿中の日本代表候補は8日、約1時間半の練習を行い、前日7日は右足首痛で別メニュー調整だったFW南野拓実(C大阪)も合流した。

 練習ではフィールド選手が10人ずつに分かれ、4-2-3-1のシステムで戦術を確認。最後はゴールも置いてミニコートでゲーム形式の練習を行った。2段階飛び級でA代表候補初選出となった19歳の南野は、1本目はトップ下、2本目は左サイドでプレー。「攻撃の選手はどこでもできることがプラスだと思う」と、2つのポジションでアピールした。

「左に入っても、トップ下に入っても、高いレベルでプレーし続けられるように、チームに帰ってからも意識してやりたい。ここに招集されているのは、自分の普段のプレーが評価されているからだと思うし、いつもどおりのプレーを最大限にやることだけを考えている」

 6日のJ1柏戦で痛めた右足首の状態については「大丈夫です。今日やった感じでは痛みの出るプレーもなかったし、問題ない」と強調。合宿最終日となる明日9日の練習試合に向け、「結果にこだわる? もちろんそうだし、それは僕だけじゃない」と静かに闘志を燃やした。

 5月12日のW杯メンバー発表まで約1か月。98年のフランスW杯に当時18歳で出場したMF小野伸二(現ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ)以来、史上2人目となる10代でのW杯メンバー入りなるか。「可能性は何%あるか? それは僕が決めることじゃないし、分からないけど、自分にできることを発表の日までやるだけだと思う」。今、最も勢いに乗る19歳は虎視眈々とサプライズを狙っている。

以下、練習での布陣図

[オレンジビブス組]
    豊田

原口  南野  工藤
(南野) (原口)

  柴崎 長谷川

安田      今井
  山下  昌子

[ビブスなし組]
    川又

齋藤  高萩  石原

  青山  高橋

槙野      塩谷
  水本  鈴木

(取材・文 西山紘平)

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