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[CL]アトレティコがバルセロナとの同国対決制し40年ぶり4強へ

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[4.9 欧州CL準々決勝第2戦 A・マドリー1-0バルセロナ]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は9日、準々決勝第2戦を行い、アトレティコ・マドリー(スペイン)はホームでバルセロナ(スペイン)に1-0で競り勝った。2試合合計2-1とし、同国対決を制したアトレティコはUEFAチャンピオンズカップ時代に準優勝した73-74シーズン以来、40年ぶりの4強入り。バルセロナは7シーズン連続となるベスト4進出を逃し、準々決勝で姿を消した。

 バルセロナのホームで行われた第1戦は1-1のドロー。アトレティコはその試合で右太腿裏を痛めて途中交代したFWジエゴ・コスタがベンチ外となり、エース不在で第2戦に臨んだ。MFアルダ・トゥランも負傷欠場したが、MFラウール・ガルシアが出場停止明けで先発に復帰。一方のバルセロナも第1戦で臀部を負傷したDFジェラール・ピケが欠場し、長期離脱中のGKビクトル・バルデスを含め、守備陣に不安を抱えた状況で試合に入った。

 立ち上がりから攻勢に出たのはアトレティコだった。ホームの後押しを受けるように高い位置からプレッシャーをかけ、バルセロナを押し込む。前半5分、GKティボー・クルトワのロングフィードをラウール・ガルシアがヘディングでそらし、最終ラインの背後を取ったFWアドリアン・ロペスがシュート。右ポストに当たった跳ね返りをMFコケが拾って左サイドに展開し、FWダビド・ビジャがクロスを上げると、ファーサイドのアドリアン・ロペスがヘディングで折り返したボールをコケが左足ボレーで蹴り込んだ。

 鮮やかな波状攻撃からの先制点。2試合合計2-1とリードを奪い、一気にたたみかける。前半11分、相手PA近くでプレッシャーをかけてボールをカット。コケのスルーパスにビジャが抜け出したが、左足のシュートは左ポストを叩いた。バルセロナも同13分にDFダニエウ・アウベスの右クロスからFWリオネル・メッシがフリーでヘディングシュートを放つが、ゴール右へ。アトレティコは同19分にもビジャのシュートがクロスバーを直撃。立て続けに決定機をつくったが、わずかなところで2点目とはならなかった。

 序盤の劣勢を1失点で食い止めたバルセロナは徐々に落ち着きを取り戻し、ボールポゼッションを高めていく。前半24分にはFWネイマールが左サイドから仕掛け、MFチアゴ・メンデスの股間を抜くドリブルから中央にクロスを入れたが、メッシの左足シュートは枠外。その後は中盤でのせめぎ合いが続き、互いになかなかフィニッシュまで持ち込むことができない。試合は一転して膠着状態に入り、そのままアトレティコの1点リードで前半を折り返した。

 後半立ち上がりは逆にバルセロナが攻勢に出るが、この時間帯をアトレティコが耐えると、試合は一進一退の攻防となる。アトレティコは後半25分、カウンターから決定機をつくり、MFガビがワンツーでゴール前まで持ち込むが、右足のシュートはGKホセ・マヌエル・ピントが左足1本でセーブ。バルセロナも同33分、FWアレクシス・サンチェスの右クロスにネイマールがダイビングヘッドで合わせたが、わずかにゴール左に外れた。何とか同点に追いつこうと終盤はアトレティコを押し込んだが、最後までゴールをこじ開けることができず、無得点のまま0-1で敗れた。

 リーガ・エスパニョーラでも勝ち点1差で首位に立つアトレティコと2位のバルセロナ。今季ここまでスペインスーパー杯とリーグ戦も含めて4度対戦し、4引き分けという結果に終わっていたが、今季5度目の対決でついに決着が付いた。1-0で競り勝ったアトレティコが2試合合計スコアでも2-1と上回り、実に40シーズンぶりとなる準決勝進出。一方、6シーズン連続でベスト4以上まで勝ち残っていたバルセロナだが、ベスト16敗退だった06-07シーズン以来、7シーズンぶりに4強入りを逃した。


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