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2ゴールを挙げたダービー男C大阪FWフォルラン「日々の積み重ね」

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[4.12 J1第7節 C大阪2-2G大阪 ヤンマー]

 ダービー男であることを公言していたウルグアイ代表FWが、初の大阪ダービーで大暴れした。前半21分にMF山口蛍からのパスを受けて、先制ゴールを挙げると、1点を追う展開となった後半17分にも直接FKを決めて、来日後初の2ゴールで、2-2の同点に大きく貢献した。「日本では初の2ゴールだね」と、フォルランは喜びつつも、「勝ち点3を取り切れていない」とドローを悔しがった。

 アルゼンチンのインデペンディエンテでラシンとのアベジャネーダ・ダービーを皮切りに、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)時代は、シティとのマンチェスター・ダービー。アトレティコ(スペイン)時代はレアル・マドリーとのマドリーダービー。インテル(イタリア)時代はミランとのミラノダービー。そして、前所属のインテルナシオナル(ブラジル)でも、グレミオとのクラシコ・グレナルと、数々のダービーを戦ってきた男の経歴に、新たに大阪ダービーが加わった。

 初めて大阪ダービーを戦った感想を問われると、フォルランは「本当に美しい、良い雰囲気でした。C大阪のサポーターだけでなく、G大阪のサポーターも含めて、本当に盛り上がった試合だったと思います。いろんなダービーの雰囲気がありますが、両チームとも非常に良いサポーターがいて、美しい見ごたえのあるゲームになったと思います」と言い、「どの国でもダービーは見ごたえのある試合です。それは、両チームとも何がなんでも勝とうとする気持ちが前面に出るからだと思います」と、ダービーの魅力を語った。

 これまでもダービーで数多くのゴールを挙げてきたが、その秘訣については、常日頃からの準備の大切さを強調した。「まずフィジカルコンディション、技術レベルを常に磨き高いレベルに保つこと。それは日々の練習の積み重ねだと思うので、日々の積み重ねであるとしか言いようがありません」と、特別な一戦でも普段通りの力を発揮することが重要と話した。

 2ゴールを挙げて、個人としては結果を残せたフォルランだが、一方でチームはここ3試合勝利から見放されている。「少しずつ攻撃が良くなっているという手応えは感じているのですが、それが勝ち点3につながっていない。チームとして、みんなで変えていかないといけないところ。内容が良くても勝ち点1で終わるのではなく、勝ち点3を取り切れるように、みんなで考えていきたい」と、フォルランは個人の結果に満足せず、改善を誓った。

(取材・文 河合拓)

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