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2年ぶりダービーで鮮烈2ゴールのG大阪MF阿部「チームとしてもう1点取れたらよかった」

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[4.12 J1第7節 C大阪2-2G大阪 ヤンマー]

 今シーズン、J1に戻って来たガンバ大阪だが、今季は得点力不足に悩んでいる。6節までを消化して、総得点数は3。直近の2試合では完封負けを喫しており、2シーズン前までの攻撃力が見られていない。そんな状況で迎えたセレッソ大阪とのダービーで、加入3年目のMF阿部浩之が2ゴールを記録した。

 1点を追う前半42分には、セットプレーのこぼれ球を左足で豪快に突き刺した。「いつもCKとか、セットプレーのこぼれ球は狙っているので。そこでうまくこぼれてきたので、思いっきり打っただけですけど、入って良かった。先制されてイヤな流れになっていたので、前半のうちに追い付けて良かったです」と振り返る。

 この1点で試合を振り出しに戻したG大阪は、後半の立ち上がりは攻勢に出る。8分にはMF内田達也からパスを受けると、前を向いてドリブルを仕掛ける。体でDFをブロックして相手のバランスを崩し、シュートコースを確保すると、右足でゴールネットを揺らした。「コースが開いたので。同点でしたし、自分もミドルシュートは結構、自信があるので、どんどん狙っていこうと思っていたのが出て良かったです」と、ゴールへの意識が結果になったことへの好感触を口にした。

 フィニッシュが課題に挙げられていた中、大舞台で2ゴールを記録。同じく2ゴールを挙げたC大阪のフォルランも日頃の練習の成果であることを強調したが、2ゴールについて「たまたまです」と、謙遜した阿部も「練習していたので。浮かさないようにとか、枠に入れようとか、心掛けていたので。それが結果に繋がって良かったです」と話す。

 2ゴールを挙げた阿部だが、やはり悔しさが強く残っているようだ。「結果的に追いつかれたので。チームとして、もう1点取れたら良かったと思います」と、悔しがる。それでも、「前への意識も強くなったと思いますし、パスの出し手も受け手も、どんどん前に出て行っていたし、相手を見ながら回すところは回すっていうのを、うまく使い分けられていたと思います。前に行く人数も絶対に増えていたと思うので、そういうところは良かったかなと思います」と、攻撃面に復調を感じている様子だった。

 また、2年ぶりに対戦したC大阪の印象について、阿部は「やっぱり攻撃力はすごい。攻撃にかかわる人数が多いし、スピードも速かった。僕も一生懸命戻って助けなければ、ヤバイときもあったし、後もめっちゃ頑張ってくれた」と称え、「勝てなかったですけど、引き分けたことで、次につながると思います」と、5試合ぶりの複数ゴールを挙げた攻撃面だけでなく、守備面でもポジティブな試合だったと総括した。

(取材・文 河合拓)

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