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残り3分での決定機逸を悔やむG大阪MF倉田「決めていれば、ヒーローだった」

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[4.12 J1第7節 C大阪2-2G大阪 ヤンマー]

 惜しくもヒーローになり損ねた。2011シーズンに期限付き移籍でセレッソ大阪に所属していたガンバ大阪のMF倉田秋にとって、2年ぶりの舞台は人一番、気持ちの入る一戦だった。直近の4試合で1得点と、攻撃力の低下が心配されていたG大阪だが、この日はMF阿部浩之が2ゴールを挙げたほか、終盤には途中出場のFW佐藤晃大のポストプレーなどから見せ場をつくった。

「メンタルの違いで、こうなったと思う。危機感を出せた試合だった」と、ダービーを振り返った倉田は「勝ち切れれば良かったですけど、相手も良いチームなので、それもできなかった。(最後に)オレにもチャンスがあったんでね。あれを決めれば、ヒーローだった」と、天を仰いだ。2-2で迎えた後半42分、倉田は佐藤からのヒールパスを受けて、シュートに持ち込んだ。しかし、渾身の一撃はGK武田博行の正面を突いた。

 ダービーを迎える心境について「オレも前に所属していたチームなのでね。でも、今はG大阪の一員として戦っているので、絶対に負けたくなかったし、自分がホンマに点を取って、勝ってやろうという気持ちでアップをしていたんで」と振り返り、「惜しかったです。もうちょっとやったんで」と苦笑した。そして「でも、そこを決めきれるようにならないと」と、唇を噛んだ。

 それでも、2節の新潟戦以来、複数ゴールを挙げることのできた一戦は、決して悪い面ばかりではない。「徐々に良くはなっていると思う」と話す倉田。佐藤との連係についても「しっかりあそこでボールを収めてくれて、オレも(前に)もぐり込めて行けたので」と説明し、「ああいう2人の関係も、もっとうまくやっていきたいです。ゴール前には近づいているので、あとは決めるだけ」と、古巣との一戦で確認できた良かった場面を、さらに磨いていくつもりだ。

(取材・文 河合拓)

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