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フォルランの同点FK弾を反省するG大阪GK東口「自分のミス」

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[4.12 J1第7節 C大阪2-2G大阪 ヤンマー]

 キックオフ直後から猛攻を見せるセレッソ大阪の前に、ガンバ大阪の守護神が立ちはだかった。今シーズン、新潟からG大阪に加入したGK東口順昭はトップチームでは初となる大阪ダービーで好セーブを連発した。「立ち上がりから来て、ビックリしました」という言葉とは裏腹に、シュートを確実に枠外へと弾き、味方の反撃を待った。

 前半21分にFWフォルランに先制ゴールを許したが、直近の2試合でゼロ得点だった攻撃陣が奮起する。「チームの気持ちも、めっちゃ入っていたし、攻めからも守りからもパワーが伝わって来たので、ゴールは入ると感じていました」と、東口は振り返る。実際にMF阿部浩之が2ゴールを決めて、一時は勝ち越した。しかし、後半17分、フォルランに直接FKを決められてしまう。連敗こそ止めたが、勝ち点1の獲得にとどまった。

「チームが勝ち越したときにゴールを決められたのは…。特に2失点目は自分のミスなので、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と、東口は肩を落とす。この場面、東口の位置からはボールが「見えなかった」という。

「壁をあっち(ニア)に置いているということは、決められた(ファーの)コースは、自分が守らないとアカン状況だった」と、反省する。フォルランのシュートに関しては「普通のシュートでした。大してうまくないです」と、相手のシュート力が上回ったものではなく、自身のミスであることを強調したが、同時に駆け引きでは、2010年W杯得点王の力を感じ取っていたようだ。「(審判の)笛が鳴って、すぐに蹴られたんですけど、それで準備ができていなくて入れられた。自分の責任だと思っています」。

 今週の練習からFKが好調だと報じられていたフォルランは、この得点について「狙い通りでした。練習ではニアサイドに蹴ることが多かったけれど、GKがニアサイド側に寄り過ぎていたと思ったので、ファーサイドを狙いました」と、短い助走から間髪入れずに蹴ったシュートを振り返った。

 フォルランの2ゴールで追いつかれたG大阪は、第2節の新潟戦(2-0)以来となる勝利を挙げることはできなかった。それでも東口は「1失点目以外の場面では、すごくボールに厳しく行けていた。これを90分続けることができれば、勝利できると思う。次はナビスコ杯ですが、この勢いを大事にやりたい」と、前向きな感想を口にしてから「今日の雰囲気は最高でした。次はホームでもう一度あるので、楽しみにしています」と、第24節(9月20日)の再戦が待ち遠しい様子だった。

(取材・文 河合拓)

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