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川崎Fが敵地で貴州を下し2位浮上!グループリーグ突破に王手

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[4.15 ACLグループリーグ第5節 貴州人和0-1川崎F 貴州]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は15日、グループリーグ第5節を行い、H組の川崎フロンターレは敵地で貴州人和と対戦し、1-0で競り勝った。今季のACLで日本勢アウェー初勝利となる勝ち点3を積み上げ、グループ2位に浮上。09年大会以来、3度目となるグループリーグ突破に王手をかけた。川崎Fは22日の蔚山現代戦(等々力)で引き分け以上なら決勝トーナメント進出が決定。一方の貴州は最終戦を残してグループリーグ敗退が決まった。

 川崎Fは11日のJ1柏戦(1-1)から先発2人を入れ替え、MF稲本潤一とMF金久保順がともに公式戦6試合ぶりの先発。MF山本真希と稲本がダブルボランチを組み、2列目に右からMF森谷賢太郎、MF中村憲剛、金久保と並んだ。FW大久保嘉人が1トップを務める4-2-3-1のシステムでスタートし、柏戦の後半17分からのメンバー構成となった。

 試合序盤は互いになかなかフィニッシュまで持ち込めない拮抗した展開となった。前半19分には大久保とDFスン・ジハイの小競り合いで両者にイエローカードが提示される場面もあった。貴州はMFズビェズダン・ミシモビッチが積極的にミドルシュートを狙うが、枠を捉え切れない。すると前半38分、川崎Fがワンチャンスをものにした。

 右サイドからのスローインがこぼれたボールを森谷が中央に折り返す。金久保がつぶれ役となって中村にボールが渡ると、ドリブルで中に切れ込みながら左足を振り抜いた。中村のACL2戦連発となる先制点は、チームにとって今季のACLで初めてアウェーで奪ったゴール。1-0とリードして前半を折り返した。

 後半は立ち上がりからリズムよく試合を進めた川崎F。後半13分、ミシモビッチにフリーで強烈なミドルシュートを打たれたが、GK西部洋平が横っ飛びで弾き出す。徐々に貴州に押し込まれる展開となったが、粘り強く我慢した。同22分には稲本に代えてDF武岡優斗を投入。武岡は2列目の右サイドに入り、森谷がトップ下、中村がボランチにポジションを移した。

 川崎Fは後半25分、山本が右サイドから中央に入れたボールを森谷がスルー。金久保が右足でシュートを打ったが、GKの正面を突いた。絶好の追加点のチャンスを生かせず、再び耐える時間が続く。同32分には金久保に代わってMFパウリーニョがボランチの位置に入り、再び中村がトップ下に戻って森谷が左サイドに回った。

 貴州は後半35分、キャプテンのスン・ジハイが2枚目の警告を受け、退場。川崎Fは数的優位を生かして逃げ切りを図った。後半45分にはDFジェシに代えてDF中澤聡太を投入。“鬼門”の後半アディショナルタイムも最後まで集中力を切らさず、1点を守り抜いた。後半48分には小競り合いでミシモビッチとDF井川祐輔がイエローカードを受け、ミシモビッチはこの試合2枚目の警告で退場。井川は累積2枚目で、22日の蔚山現代戦が出場停止となることが決まった。


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