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好調・川崎Fを返り討ち、浦和が今季初の3連勝!!

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[4.19 J1第8節 浦和1-0川崎F 埼スタ]

 J1は19日、第8節を各地で行い、埼玉スタジアムでは2連勝中の4位浦和レッズがここ4戦3勝1分と好調を維持して7位につける川崎フロンターレをホームに迎えた。前半はともに決定機を作りながらも両GKの好セーブに遭ってゴールは生まれず。しかし、後半23分にMF宇賀神友弥のゴールで先制した浦和が、川崎Fの反撃を許さずにそのまま逃げ切る。1-0の完封勝利を収め、今季初の3連勝を飾った。

 ナビスコカップ徳島戦をターンオーバーで乗り切った浦和は前節の名古屋戦からスタメンに変更はなく、この一戦を迎えた。逆に川崎Fは、負傷により戦線離脱していたMF大島僚太、MFレナト、FW小林悠がスタメンに復帰。ベストメンバーで埼玉スタジアムに乗り込んだ。

 序盤からゴールを脅かしたのはホームの浦和だった。前半開始早々の1分にMF梅崎司のクロスが直接ゴールを襲うと、同3分にゴール前でFKのチャンスを得る。DF槙野智章が強烈なシュートでネットを揺らしたが、壁内でファウルがあったとしてノーゴールの判定が下された。

 その後もペースを握ったのは浦和。特に右アウトサイドの梅崎と左アウトサイドのMF宇賀神友弥がフリーでボールを受ける場面が多く、サイドから好機を作った。前半17分にはCKのこぼれ球に反応したFW原口元気が至近距離からシュートを狙ったが、GK西部洋平のセーブに遭う。さらに同26分には梅崎のクロスから宇賀神がヘッドで合わせるもシュートは枠を外れ、同27分の原口のシュートはGK西部の正面を突いた。

 主導権をなかなか握れない川崎Fだったがカウンターから好機を生み出し、徐々にリズムを作っていく。前半13分にはFW大久保嘉人のパスを受けたレナトが狙い、同30分にはMF大島僚太のスルーパスから抜け出した小林がゴールを襲うも、ともにGK西川周作のファインセーブに遭った。さらに前半ロスタイムのMF森谷賢太郎のミドル、小林のシュートも西川にセーブされてゴールに結び付けられず。前半はスコアレスで折り返した。

 後半に入ると前半終了間際に猛攻を仕掛けた川崎Fがボールをキープする時間が長くなる。しかし敵陣深くまでボールを運ぶものの、浦和の激しい守備に遭ってPA内へは侵入できず、決定機を生み出すには至らない。逆に浦和はボール奪取後、1トップと2シャドーへのパスは通すが、そこから前にボールを運べず。セカンドボール争いでも後手に回り、シュートまで持ち込めない時間帯が続いた。

 しかし、ダイナミックな展開から浦和がゴールをこじ開ける。後半23分、途中出場のMF青木拓矢が豪快なサイドチェンジを梅崎に通すと、梅崎はグラウンダーでゴール中央へ。逆サイドから猛然と走りこんだ宇賀神が蹴り込んで、先制に成功した。

 1トップの李、2シャドーのMF興梠慎三と原口は守備の意識が高く、相手に激しくプレッシャーを掛け続け、守備陣も高い集中力を保ち川崎Fの攻撃をはね返す。最後まで粘りの守備を見せて、宇賀神の1点を守り抜いた浦和は今季4度目の完封勝利で3連勝を収めた。逆に川崎Fは5試合ぶりの黒星を喫している。

(取材・文 折戸岳彦)

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