beacon

退場後の対応を悔やむ鹿島DF昌子「しっかり統率したかった」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[4.19 J1第8節 鹿島2-3神戸 カシマ]

 退場後の対応が悔やまれた。鹿島アントラーズが2-1とリードしていた後半20分、神戸はMFチョン・ウヨンがFKをゴール前に蹴り込むと、DF増川隆洋と競り合ったDF青木剛が高く上げた左手にボールが当たった。ハンドの反則で青木は2枚目の警告を受け、退場。さらに、このプレーで与えたPKをFWマルキーニョスに決められ、同点に追いつかれた。

 CBが一人欠け、10人となった鹿島は左SBのDF山本脩斗がCB、ボランチのMF柴崎岳がSBにポジションを移して対応。しかし、直後の後半24分、マルキーニョスのクロスからFW小川慶治朗にヘディングシュートを決められ、2-3と逆転を許した。

 DF昌子源は「(山本)脩斗くんもCBはできるし、(柴崎)岳もSBの経験がある。3バックにはできないし、その中で最善の策をピッチ内のみんなで考えた」と明かす。ベンチ前ではDF山村和也がトニーニョ・セレーゾ監督から指示を受けていたが、この交代の前に失点した。

「交代が遅かった? それはちょっと思ったけど、いろんな指示もあると思うし、それまでは耐えようと思っていた。悔しい失点だった」。青木が退場し、ピッチ上に唯一残ったCBが昌子だった。だからこそ、我慢し切れなかったことを悔やんだ。

「チームとして臨機応変に対応しないといけないし、僕はCBなので、急造のDFラインになるわけだから、そういう面で僕がしっかり統率しないといけなかった。CBの相方がいなくなるというより、一人少なくなる経験自体がなかった。そういうときの戦い方をどうするべきか。これも経験だし、今後は対応できるようにしないといけない」

 今季からレギュラーに定着した21歳のCBは苦い経験を糧にさらなる成長を誓う。「人生で一番悔しかった。広島の優勝を目の前で見た試合(昨季のJ1最終節)と、この試合が一番悔しかった」。次節26日はアウェーでの広島戦。2試合連続の上位対決に向け、「これで広島戦は絶対に落とせなくなった。何が何でも勝ち点3を持って帰ってきたい」と力を込めた。

(取材・文 西山紘平)

▼関連リンク
[J1]第8節 スコア速報

TOP