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残り2分から「頭が真っ白になる」逆転劇、長崎が無敗記録を6に伸ばす

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[4.20 J2第8節 長崎2-1愛媛 長崎県立]

 J2は20日、第8節を各地で行い、長崎県立総合運動公園陸上競技場では5戦無敗で2位につけるV・ファーレン長崎が前節の富山戦で今季初の完封勝利を飾り16位に順位を上げた愛媛FCをホームに迎えた。長崎が優位に試合を進めたものの、後半29分に愛媛に先制を許してしまう。しかし残り2分から立て続けにネットを揺らして、長崎が鮮やかな逆転勝利を収めた。

 序盤からペースを握ったのはホームの長崎だった。開始早々の前半1分にMF東浩史が枠内にシュートを飛ばしてゴールを脅かすと、同14分にMF神崎大輔、同16分にFW小松塁、同19分にMF三原雅俊がシュートを狙った。しかし、PA内への侵入を防がれ、ほとんどのシュートがミドルレンジからのものとなり、先制点を奪えない。

 前半18分にミスを突かれてFW渡辺亮太に決定機を作られたものの、その後も長崎が主導権を握り、愛媛に圧力を掛け続ける。シュートも積極的に狙い、前半アディショナルタイムには小松のグラウンダーのクロスからMF奥埜博亮が決定機を迎えたが、シュートはポストに阻まれてスコアレスのまま前半終了のホイッスルが吹かれた。

 後半に入っても試合の流れは変わらなかったが、粘りの守備を見せ、徐々に速攻からゴール前まで持ち込む場面を増やしていた愛媛が試合を動かす。後半29分、FW表原玄太が自陣から相手PA内までドリブルで運ぶと、MF原川力にパス。原川は相手DFに囲まれてしまうが、そのこぼれ球を渡辺が右足で流し込んで先制点を奪った。

 しかし、ホームで負けられない長崎は残り時間2分から電光石火の逆転劇を披露する。後半43分、ゴールほぼ正面で得たFKの場面、DF石神直哉が左足を振り抜くと、鮮やかな軌道を描いたボールはゴールネットに吸い込まれ、土壇場で試合を振り出しに戻す。さらに後半アディショナルタイムには、MF山田晃平が右サイドから送ったグラウンダーのクロスを東が押し込んで逆転に成功。そのまま逃げ切って、無敗記録を6に伸ばした。

 決勝点を奪った東は「頭が真っ白になった。古巣との対戦だったので、ゴールという恩返しができて良かった。まだまだ満足できる内容ではないので、さらに上を目指したい」と今後の意気込みを語った。


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