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決勝トーナメント初戦で因縁の「厚木ダービー」:全国自衛隊サッカー大会

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 全国の自衛隊基地・駐屯地で活動するサッカーチームの日本一決定戦「第48回全国自衛隊サッカー大会」男子の部は、24日に予選ラウンドを終了し、決勝トーナメントに進む8チームが出そろった。トーナメントの組み合わせはあらかじめ定められており、予選ラウンド各ブロックの1位チーム同士が対戦する。

 準々決勝の注目カードは、海上自衛隊厚木基地マーカス(海自厚木マーカス)と、そのOBチームとして産声をあげた海上自衛隊厚木基地A.N.F.C.(通称:厚木なかよし)による「厚木ダービー」だ。両者は前回大会の準決勝で対戦。連覇を狙う海自厚木マーカスが1点リードで終わろうとした後半のアディショナルタイムに同点ゴールが生まれ、PK戦の末に持ち込んだ厚木なかよしが勝利するというドラマチックな“逆転劇”が繰り広げられた。マーカスが、なかよしへのリベンジを狙う因縁マッチだ。

 海自厚木マーカスは、主力FW工藤隼人(士長・神奈川大出身)、MF佐々木蓮(士長・尚美学園大出身)が負傷で離脱中。本来は中盤の選手を前線に配置するなど、スクランブル状態に陥っている。しかし、山崎裕貴監督は「黙って(王座を)取り返したい。今年は試練。主力にケガ人が出ていて、教育隊に3人行ってしまっている。ただ、関東リーグで(1分2敗で)勝点3を取れずに苦しい状況にいるし、この大会をきっかけに何かをつかみたい」と浮上のきっかけにすることを誓った。

 対する厚木なかよしは、前回大会で同点弾を決めた中村京介(士長・鹿児島実高出身)が途中出場ながらキレのある動きを見せている。また、MF小池勝(3曹・中央大出身)やDF船田光雄(3曹・中京大出身)ら、昨年はマーカスに所属していた選手も多い。さらに、昨年の3位決定戦でマーカスを破った海自下総に所属していたベテランDF重久信之(2曹・神奈川大出身)も転勤により加入しており、より因縁深い対戦カードとなっている。


■第48回全国自衛隊サッカー大会
決勝トーナメント組み合わせ

4月25日(金)・準々決勝
陸自習志野 vs 海自徳島(10:00、駒沢第2)=A
空自3補 vs 海自大村(12:00、駒沢第2)=B
海自下総 vs 防衛大(10:00、駒沢補助)=C
海自厚木マーカス vs 海自厚木A.N.F.C.(12:00、駒沢補助)=D

4月26日(土)・準決勝
Aの勝者 vs Bの勝者(10:00、駒沢補助)
Cの勝者 vs Dの勝者(12:00、駒沢補助)

4月27日(日)・決勝
3位決定戦(10:00、味の素フィールド西が丘)
決勝戦(12:30、味の素フィールド西が丘)

(取材・文 平野貴也=フリーライター)

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