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両足で殊勲の2G!柏FW田中「練習してきたことが出せた」

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[4.26 J1第9節 柏3-2浦和 柏]

 柏レイソルの二度にわたる逆転弾は、18番の両足から生まれた。後半27分、1-1の場面で迎えたPKで、FW田中順也は得意の左足でゴール左隅に流し込み、この試合初めてのリードを奪う。「PKに関しては、決勝点につながる場面だったのでナビスコのときより緊張したんですけど、なるべくGKを見ないようにしてリラックスして蹴ることができました」。3月19日のナビスコ杯での浦和戦(2-1)でもPKを決めていた田中は、日本代表GK西川周作から再びPKを成功させた。

 しかし、柏は田中の同点弾の3分後に追いつかれてしまう。公式戦11試合でわずか1敗の柏だが、引き分けは7。追いつかれて勝ちきれない展開が続いている。「11人全員がまたかと思ったと思う」(田中)。浦和の猛攻を浴び、あわや勝ち越し点を奪われそうになったが、中央を固める柏の守備陣がそれを許さなかった。「後ろの人がいい形でボールを取ってくれるから自分がボールをもらえる。(相手を)潰す能力が上がってきている」と守備陣を讃えた田中。実際、自陣中央でパスをカットをしたところから決勝点は生まれている。

 後半アディショナルタイム、浦和のパスをカットしカウンターに出た柏は、ドリブルで持ち上がったMF茨田陽生からDFキム・チャンスへ。キムのクロスは浦和のDFに跳ね返されたが、こぼれ球は、「最後にいい形でボールを取れてカウンターに入ったときは、『今日こそはここで(ゴールを)取ってやる』と思っていた」という田中の元へ。ノートラップで右足を振り抜くと、弧を描いたシュートはクロスバーに当たってネットに吸い込まれた。「左でも、右でも、巻いて打つことを意識している。練習してきたことが試合で出せた。引き続き右足でも練習しないといけない」。

 田中の決勝点で、柏は3試合ぶりの勝利を手にし、リーグでの不敗を6に伸ばした。「負けていないというのは自信につながる。連勝を重ねれば上位に上がれるので、チーム一丸となって結果を出したい」と田中は上位を見据える。GWの5連戦で白星スタートを切った柏。次戦は中2日で敵地でのG大阪戦に臨む。

(取材・文 奥山典幸)

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