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川崎Fが大久保の劇弾で宇佐美復帰のG大阪に競り勝つ

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[4.26 J1第9節 川崎F2-1G大阪 等々力]

 川崎フロンターレはホームでガンバ大阪に2-1で競り勝ち、3試合ぶりの勝ち点3を手にした。エースのFW大久保嘉人が22日のACL蔚山現代戦(3-1)に続く公式戦2戦連発の決勝点。G大阪はFW宇佐美貴史が今季初出場を果たしたが、今季初の連勝ならず、3試合ぶりの黒星を喫した。

 川崎Fは前半5分、FWレナトの右FKにDFジェシがヘディングで合わせ、先制点。立ち上がり早々に幸先よくリードを奪ったが、G大阪も前半19分にMF倉田秋の左クロスからニアサイドに走り込んだMF遠藤保仁が右足でわずかにコースを変え、ゴールネットを揺らした。

 1-1で折り返した後半も互いに激しく攻め合った。G大阪は後半13分、DF藤春廣輝の左クロスにFWリンスがフリーで合わせたが、ヘディングシュートはゴール上へ。川崎Fも同18分、MF中村憲剛のスルーパスからFW小林悠が左サイドのスペースに抜け出し、ゴール前にクロス。大久保は完全にGKと1対1の絶好機を迎えたが、シュートは浮かしてしまった。

 G大阪は後半27分、リンスに代えてFW宇佐美貴史を投入。開幕前の2月に左腓骨筋腱脱臼の重傷を負い、長期離脱を強いられていた宇佐美にとって、この日が今季初のベンチ入りだった。待望の今季初出場を果たし、昨年7月にドイツからG大阪に復帰し、J2で18試合出場19得点を記録したエースが、J1では11年7月13日の神戸戦以来、約2年9か月ぶりの出場となった。

 しかし、決勝点を奪ったのはホームの川崎Fだった。1-1で迎えた後半アディショナルタイム、レナトの左クロスからファーサイドの大久保が藤春に競り勝ち、打点の高いヘディングシュート。大久保の公式戦2戦連発となる今季リーグ戦通算6ゴール目が劇的な決勝点となり、川崎Fが2-1で競り勝った。

「その前にGKとの1対1を外していたので、『今日は入らない日なのかな』『終わったらみんなに謝ろう』と思っていた。どうしても決めたくて、突っ込んだら入りました」。試合後のヒーローインタビューでおどけた大久保。22日のACL蔚山戦も体調不良を押して先発し、決勝点を決めるなど、エースとしてチームを牽引している。今後はゴールデンウィークとなり、過密日程は続くが、「正直、足は重い。でも、試合ができるのは幸せだし、もっともっと見ている人を楽しませられるようなサッカーができるように練習から努力したい」と、充実した表情を見せていた。


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