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[MOM300]慶應義塾大FW宮地元貴(2年)_FW転向即結果を残す新星ストライカー

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.27 関東大学リーグ1部第5節 筑波大 0-1 慶應義塾大 味スタ西]

 得意のパターンだった。前半19分、左サイドからのFKを獲得した慶應義塾大は、FW加瀬澤力(2年=清水東高)が大きく蹴り入れる。これをDF望月大知(2年=静岡学園高)が折り返すと、FW宮地元貴(2年=東京Vユース)が頭で押し込む。この形での得点は今季早くも3点目。慶應大が「ゲームプラン通り」(須田芳正監督)に筑波大を下した。

 恵まれたフィジカルを持つ宮地だが、昨年まではCBを主戦場としていた。だが今年に入って一念発起。「上のレベル、プロの世界でサッカーをするため」とFW転向を志願した。

 結果はすぐに出た。4月6日の開幕戦、明治大戦の前半5分に初ゴールを記録。第3節の中央大戦でも先制点を挙げた。そしてこの日の決勝点。去年は得点はおろか、出場もままならなかった20歳が、大変身を遂げた。「僕を知ってくれている人は、DFのイメージが強いんじゃないかなと思う。驚くんじゃないですか」。

 好きな選手としてウルグアイ代表FWルイス・スアレスを挙げた。試合前には動画を見て、イメージを膨らませながらゲームに入るのだという。だが目標とは違うと話す。「僕が目標になってもらえる選手になるのが目標です」。FW転向1年目にして得点王を視野に入れているストライカーの志は、どこまでも高い。

(取材・文 児玉幸洋)
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