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[CL]レアルが12季ぶり決勝へ!!2戦合計5-0で王者バイエルンを粉砕

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[4.29 欧州CL準決勝第2戦 バイエルン0-4R・マドリー]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は29日、準決勝第2戦を行い、レアル・マドリー(スペイン)が敵地で前回王者のバイエルン(ドイツ)に4-0で快勝し、2試合合計5-0で12シーズンぶりの決勝進出を決めた。バイエルンは連覇ならず。準決勝敗退で3シーズン連続となる決勝進出も逃した。

 試合は意外な展開となった。ホームでの第1戦に1-0で先勝したレアルは前半16分、MFルカ・モドリッチの右CKにフリーで走り込んだDFセルヒオ・ラモスがヘディングで先制点。アウェーゴールを奪って2試合合計2-0とリードを広げ、バイエルンは勝ち上がりのためには3点が必要な状況となった。

 さらに前半20分にも右45度からのMFアンヘル・ディ・マリアのFKをDFペペが頭でそらし、またもセルヒオ・ラモス。ゴール右隅に突き刺す連続ゴールで2-0、2戦合計3-0と突き放した。

 4点が必要となったバイエルンはボール支配率では上回るも、しっかりと守備ブロックを敷いたレアルのディフェンスを崩せず、チャンスらしいチャンスをつくれない。逆にレアルは前半34分、カウンターからFWカリム・ベンゼマ、MFガレス・ベイルとつなぎ、ベイルのラストパスをFWクリスティアーノ・ロナウドが右足で流し込んだ。

 C・ロナウドは今大会通算15ゴール目となり、11-12シーズンに14ゴールを挙げたFWリオネル・メッシ(バルセロナ)のシーズン最多得点記録を塗り替えた。さらにレアルでのCL通算ゴールも「50」に到達。得点後は駆け寄るチームメイトを制して、両手の手のひらで「10」、右手の甲で「5」を交互に示し、今季通算15ゴールとレアルでのCL通算50ゴールを喜んだ。

 3-0と大量リードを奪い、2試合合計スコアでも4-0とレアルの決勝進出はほぼ決まった状況となったが、直後の前半38分、MFシャビ・アロンソがMFバスティアン・シュバインシュタイガーに対する後方からのスライディングタックルでイエローカードを受けてしまう。これが累積3枚目の警告。勝ち上がっても決勝は出場停止となることが決まった。

 3シーズン連続で決勝に進出するためには5点が必要な状況で後半へ折り返したバイエルンはハーフタイムにFWマリオ・マンジュキッチを下げ、MFハビ・マルティネスをピッチに送る。MFトーマス・ミュラーが最前線に入り、反撃を狙った。しかし、後半12分、MFアリエン・ロッベンの左足ミドルはゴール左へ。同15分にはMFフランク・リベリがドリブルで切れ込み、右足でシュートを打ったが、GKイケル・カシージャスが抑えた。

 ボールポゼッションでは圧倒的に上回るバイエルンだが、レアル守備陣を崩し切っての決定機はつくれない。無得点のまま時間は過ぎ、後半27分にジョゼップ・グアルディオラ監督は動いた。ミュラーとリベリに代えてFWクラウディオ・ピサロとMFマリオ・ゲッツェを投入し、交代カードを使い切る。一方のレアルは後半30分、累積警告2枚で出場停止にリーチのかかっていたセルヒオ・ラモスを温存し、代わってDFラファエル・バランを投入する余裕の采配を見せた。

 試合終了間際の後半45分、レアルは直接FKのチャンスにC・ロナウドが壁の下を通す技ありシュートで4-0とダメを押した。結局、最後まで1点も奪えなかったバイエルンはホームで屈辱的な0-4の完敗。2戦合計0-5で準決勝敗退が決まり、CL連覇、そして2シーズン連続の3冠達成も夢と消えた。一方のレアルは優勝した01-02シーズン以来、12シーズンぶりの決勝進出が決定。欧州チャンピオンズカップ時代を含めて通算10回目の欧州制覇に王手をかけた。コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)に続く2冠にも王手となり、クラブ史上初の3冠へ、また一歩前進した。


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