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[AFCフットサル選手権2014]日本vs韓国 試合後のミゲル・ロドリゴ監督コメント

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[5.1 AFCフットサル選手権2014 GL第1戦 フットサル日本代表12-0フットサル韓国代表 ホーチミン]

 AFCフットサル選手権は2日に大会2日目を迎え、連覇を目指すフットサル日本代表は、フットサル韓国代表と対戦した。初戦ということもあり、難しいゲームになると思われたが、日本は12-0と韓国を寄せ付けずに完勝を収め、幸先の良いスタートを切った。ただし、ミゲル・ロドリゴ監督は「このような大きな点差が付く結果は、ポジティブな面とネガティブな面があります」と話し、ネガティブな面が大きくならないように試合後に対処したことを明かした。

以下、試合後のミゲル・ロドリゴ監督コメント

―試合の感想は?
「戦前は、ここまでの点差が開く試合にはならないと思っていましたが、実際に良いゲームができたと思っています。特に守備がきちんと機能した。フィニッシュもしっかり決められて、ゲームを制することができまいた。1試合を通じて韓国に入れさせることをさせなかったのは、大きなことです。高い集中力が、今日のゲームのベースになる勝利だと思います」

―やることなすこと、すべてがうまくいったように感じました。
「ソウ、スベテ(日本語で)。そういう意味では本当に良いゲームですし、よかったです。もう少しナーバスさもあって、違うシナリオも想像していたのですが、良い意味で裏切られました」

―前半の途中には初アジア選手権の3人を同時に起用する時間もありましたが、あの意図は?
「ちょっとテスト的なことがあったのは、その通りです。いろいろな組み合わせを試しました。実際に後半に入ってからは、あまり疲労を残さないことをテーマにしていました。全選手をほぼ2分おきに交代させて、3セット交代でやりました。ただ、最後の5、6分だけは、内村俊太、中村友亮、佐藤亮という、それまでの時間で一番出ていなかった3選手を起用しました。彼らに頑張ってもらって、最終的には出場時間がそろった感じになりました。前半は相手のGKも止めていましたが、後半はシュートの成功率が高まっていましたね。良いディフェンスもできましたし、集中力も高かったですね」

―連覇に向けて、他国からは警戒されそうな結果でもあります。
「このような大きな点差が付く結果は、ポジティブな面とネガティブな面があります。ポジティブなことは、みんなに圧倒感を与えること。ウズベキスタンやキルギスタンの人は『マジか、マジか?』と驚いたかもしれません。日本の選手たちもリラックスして良い感触をつかめたのではないでしょうか。ただ、ネガティブな面としては、この勝利で強いんだと過信しすぎる恐れがあることです。そういう火が燻り、大きな火になる前に『次の試合に気持ちを切り替えよう』と選手たちには、マインドをリセットするように話しました。スペイン語には『火が出る前に水をかける』という言い回しがあるのですが、そういうことですね。ただ、このグループは、これだけのことで火が付くようなメンバーではないともわかっています。そういう信頼感はありますね」

―若いチームですから勢いづくと、とても楽しみです。
「攻撃に華のある選手が多い、とてもハッピーなチームですよね」

―その中で、今日は先制点を挙げて以降、仁部屋選手がバランスをとるプレーをこなしていました。
「実は、そこはテーマにして話をしてきている部分です。リーダーシップや軸になることを期待していますし、そういう意識が彼のなかに出てきているし、リーダーシップが芽生えてきている部分もあるので、すごく落ち着いてプレーしてくれましたね」

―初代表で3ゴールの中村選手については?
「プレーオフで彼のプレーに驚かされましたが、スペイン遠征で再び驚かされました。ビックリするくらいのレベルでプレーできていましたね。メンバーの中で一番のサプライズが彼でしたね。表現は難しいのですが、彼のモダンなスタイルにフィットした特性は、Fリーグ以上にスペインで発揮しやすいのかもしれません。プレーオフなどでも素晴らしい活躍を見せていましたが、スペインではさらに彼のプレーが生きるスタイルでした。DF面でも、攻撃面でも際立ちましたし、相手はやりにくかったと思いますが、中村自身は非常にやりやすかったのではないでしょうか。まだ代表に来たばかりなので、今後が楽しみですね」

―森岡選手もケガから復帰して、ゴールを決めました。
「あの1本でメンタル的にも、気が楽になったのではないでしょうか。そういうことも含めて、非常に良い試合になったと思います」

(取材・文 河合拓)

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