[5.3 AFCフットサル選手権2014 GL第2戦 日本代表1-2ウズベキスタン代表 ホーチミン]

　AFCフットサル選手権2014は3日、大会4日目を行い、フットサル日本代表はグループリーグ第2戦でフットサルウズベキスタン代表と対戦した。前半9分にFP西谷良介のゴールで先制した日本だが、その直後に同点に追いつかれる。試合は、そのまま1-1で推移したが、残り7秒、ウズベキスタンの最後の攻撃からゴールが決まる。日本はパワープレーに出たが、そのまま1-2で試合は終了。初戦を大勝した日本だが、第2戦でよもやの黒星を喫してしまった。

　日本代表は、初戦の韓国戦と同じスタメンで試合に臨んだ。ベンチには出場停止の解けたFP稲葉洸太郎とGK藤原潤が入り、GK関口優志とFP佐藤亮がベンチ外となっている。

　序盤は日本がウズベキスタンを押し込む。前半1分にFP皆本晃が左サイドでFP星翔太に縦パスを入れる。このリターンパスを受けた皆本がシュートを放ったが、GKウマロフに阻まれた。同5分にセットを入れ替えた日本は、FP渡邉知晃が立て続けにシュートを放つが、GKウマロフの壁を破れない。攻め続ける日本は9分に右サイドのキックインから、先制点を挙げる。皆本が逆サイドにボールを入れると、フリーになっていたFP西谷良介が確実にゴールを決めて、先制に成功した。

　このまま勢いに乗りたい日本だったが、前半10分にはFP仁部屋和弘のドリブルがハーフウェーライン付近で相手に引っ掛かり、速攻を受ける。FPシュレマのシュートをGK川原永光も一度は防いだが、こぼれ球を押し込まれてしまい、今大会初失点を喫して同点にされる。

　前半14分に日本は稲葉、FP森岡薫、FP中村友亮を投入し、3セットで試合を進める。同16分にキックインからFPラクマトフにヘディングを打たれるなど、ピンチの場面も何度かあったが、2点目は与えない。日本もキャプテンマークを巻く星が、何度かミドルシュートでゴールを脅かしたが、互いに2点目を挙げられずに前半を折り返した。

　日本は後半の開始と同時にセットをいじり、西谷、吉川、FP小曽戸允哉、森岡の4人がピッチでキックオフを迎えた。後半も立ちあがりは日本がボールを支配し、ウズベキスタンの守備を崩しにかかる。しかし、何度かあったチャンスを生かせないと、徐々にウズベキスタンの速攻が増え始める。8分には右サイドから左のシュラマにパスが通り、シュートに持ち込まれたがGK川原がワンハンドセーブでブロック。その後もFPが体を張り、得点を許さない。

　互いに譲らない展開の中で、16分には日本の攻撃を食い止めたウズベキスタンのGKウマロフがパントキックで日本ゴールを狙う。ボールは枠を捉えていたが、懸命に戻ったGK川原が何とか防いだ。

　残り3分を切り、日本は再びウズベキスタンを押し込む。18分にはカウンターで森岡から小曽戸にパスが通ったが、シュートコースを消してきたGKウマロフに防がれる。残り24秒、日本はPA外でシュートコースの空いた西谷が右足を振り抜いたが、渾身のシュートもGKウマロフに反応された。

　残り24秒となり、ウズベキスタンは自陣でボールをキープした。このまま引き分けを狙ったと思われたが、いきなりゴール前にボールを入れる。これを長身のFPユノスフがヘッド。競り合いに加わっていたGK川原がいなくなり、無人のゴールにシュートが決まり、ウズベキスタンが残り7秒でリードを奪った。日本は小曽戸をGKにしてパワープレーに出たが、時間も短く得点を挙げられず。第2戦で、よもやの黒星を喫してしまった。

(取材・文　河合拓)