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[AFCフットサル選手権2014]痛恨ボールロストのFP仁部屋「借りを返します」

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[5.3 AFCフットサル選手権2014 GL第2戦 日本代表1-2ウズベキスタン代表 ホーチミン]

 大会前から、好調をキープしているというFP仁部屋和弘だが、この日のウズベキスタン戦では痛恨のミスを犯した。1点を先制した直後に、自陣の最後尾からドリブルを開始。深い位置で2人をかわしたが、リトリートした相手に中盤で引っ掛かりボールロスト。そこからの速攻から同点ゴールを決められた。

 ミゲル・ロドリゴ監督は、突破力の高い選手たちを多く起用し、過去にない攻撃的なチームづくりを行っている。この失点につながったプレーについても、「それがフットサルですよ」と話し、ミスを責める気はまったくなかった。むしろ「うまくいっているときは、それ以上がないというくらいのものをもたらしてくれる。それくらいの威力を発揮してくれるので、続けるようにとモチベートしてやっていきたい」と、ミスを引きずらせないようにしたいと話した。

 仁部屋自身は、さすがに「そこは僕の判断ですけど…」と、口が重かった。そして「後半も別に引きずらないで仕掛けられていましたし…。僕が1点取ればよかったんですけどね。それだけだと思います」と、唇を噛んだ。

 終了間際に決勝点を失い、Dグループの3位に順位を落とした日本だが、収穫がなかったわけではない。スペイン遠征から、日本と戦うときは常に前へ出てくる相手との試合が続いていたが、改めてアジアでの戦い方を確認できたと、仁部屋は言う。

「今までこういう引いてくる相手との試合が、なかなかなかったので。これで1回わかれば、次はもっとチームとして早く対応できると思いますし、そうすればもっとチャンスも増えると思います」

 次のキルギス戦、引き分けでグループステージ突破が決まる相手は、今日のウズベキスタンのように引いてくることが予想される。それでも、仁部屋は前向きだ。「次に勝てば決勝トーナメントに上がれますし、やっぱり優勝するためには、もう一回チームがまとまって進んでいけばいいと思います。この試合のことを振り返るよりは、次の試合を見て行きたいと思います。次、頑張りますよ。借りを返します」と、鋭い目つきで逆襲を誓った。

(取材・文 河合拓)

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