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[AFCフットサル選手権2014]ウズベキスタンに初黒星のGK川原「このチームなら乗り切れる」

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[5.3 AFCフットサル選手権2014 GL第2戦 日本代表1-2ウズベキスタン代表 ホーチミン]

 2002年から日本のゴールを守るGK川原永光は、「久しぶりにアジア選手権でウズベキスタンとやって、初めてイラン以外に負けた」と、悔しさを露わにした。日本は2009年のインドア・ゲームズでも、ウズベキスタンに3-5で敗れていたが、この大会は若手が主体となっており、川原は参加していなかった。

 しかも、この敗戦には自身のミスが絡んでいる。残り24秒、ウズベキスタンはゴールクリアランスから試合を再開。GKウマロフは自陣深くにいたFPにボールを預ける。この選手が曲者だった。ボールを足元に置き、時計を指さして、もう攻める気がないことをアピール。ところが、残り時間が10秒を切ると、いきなり前線へロングボールを入れて来た。日本のゴール前では長身のFPユノスフに、168センチのFP皆本晃が対応していた。

「あの一瞬でやっぱり考えちゃったな。11番がデカかったから。うちの選手で競っていたのが、(皆本)晃だったから。放っておけば良かったなと今は思いますが、(身長)差がデカかったからね」。そう振り返ったように川原は、ゴールマウスを飛び出し、競り合いに加わった。しかし、ボールはユノスフのヘッドにピタリと合い、無人のゴールへと吸い込まれた。

 川原からも、前線にボールを蹴った選手が、時計を指したのは見えていたという。「でも、1点は1点だからね。あれで負けたのは、すごく後悔しているし。自分がやっちゃいけないことをやっちゃったから。切り替えるしかないね。まだ大会は終わっていないので」。

 初戦で12-0と大勝した直後に喫した、まさかの敗戦。それでも、チームの雰囲気は悪くないようだ。「自分が言うのもなんだけど、このチームなら乗りきれると思う。今は負けたショックで、それぞれが感じる面もあったし、反省点もあっただろうし。でも、ここで落ちるようなら、優勝候補じゃない。そういうところを鍛えるためにも、スペインに行ったり、強化したりしているわけだから。その結果を出さないと、日本に帰れないと思っているので。明日、明後日としっかりやっていきたいです」。

(取材・文 河合拓)

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