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[MOM1025]関西大一MF岡崎淳也(2年)_「めっちゃ自信ある」走力、決定力で躍動

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.3 高円宮杯プリンスリーグ関西第5節 関西大一高 6-0 比叡山高 関西大一高高槻キャンパスサッカーG]

 6-0の快勝をおさめる中、関西大一高は期待の2年生アタッカーが輝いた。1-0の前半32分、MF岡崎淳也(2年)は中央で前を向くと、右への動きでDFとの距離を離しながら縦へ切れ込み、そのまま右足シュートを逆サイドのゴールネットへ流し込む。さらに44分にはDF山田紘士の左サイド後方からのクロスをファーサイドで受けると、右足ダイレクトでシュートをニアサイドへ突き刺した。「思い切って打ちました。いつもは抑えて(トラップして)いますけれど、もう決まる気がしたので」と難易度の高いシュートを鮮やかに突き刺す一撃。芝中信雄監督が「練習ではそんなに上手くないけれど本番に強い。持久力はチームで1、2かもしれない」という期待の点取り屋が早くもプリンスリーグでの得点数を4へ伸ばした。

「点取ることだけ考えてイメージトレーニングしていました。体力はめっちゃ自信あります。(武器は)体力と決定力です。きょう良かった部分は点決めたところとか、周りを使うことを意識していたのでそれができたこと。悪かった部分は最後まで走り切れなかったことです」という岡崎。1年時に公式戦出場のチャンスを得た際はいいプレーができなかったというが、今シーズンは快調に得点数を伸ばしている。「点決めたろと毎回思っています。チームが大阪一なるように、自分が得点取れるように頑張ります。みんなが落ち込んでいる時とか、その時でもひとりで点取れる存在になりたいです」と常にゴールを狙い、自慢の持久力で攻守で貴重な役割を果たしている。

 金剛中時代に全国中学校大会で8強進出している岡崎だが、強豪校からの推薦入学の話を断り、一般入試で関大一へ入学してきた。「サッカーで全国出ること。文武両道をしたかったので関大一高に来ました」。中学時代は深夜の12時、1時まで受験勉強をして関大一に合格。暗記力に自信があるというMFは現在「家帰ってからは一回もしていません」と学校の授業に集中して、テスト勉強は移動の電車の中で終わらせるなどサッカーと勉強をしっかりと両立させている。現在課題として取り組んでいることはドリブルの向上。「ドリブルする選手はなんか格好いい」と微笑む岡崎は、持ち味の走力で泥臭く、また磨いているドリブルから華麗にゴールを目指していく。

 昨秋亡くなった佐野友章前監督にもわずかではあるが、指導を受けた。「ちょっとしか見てもらっていないですけど、ボクのこともちゃんと見てくれていて。ボクの『いいところは前へ行くところだから、それは欠かさずに仕掛けていけ』と言われました。佐野先生の分まで頑張りたい」と誓う。感謝の思いも込めてゴールを奪い、チームの全国進出に少しでも貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

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