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[なでしこ]17歳現役女子高生がなでしこリーグデビュー

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[5.4 なでしこリーグ第6節 浦和1-3岡山 駒場]

 浦和レッズレディースのGK平尾知佳がなでしこリーグデビューを飾った。正GK池田咲紀子の負傷により巡ってきたチャンス。チームを勝利に導くことは出来なかったが、試合後は「サポーターがすごく多かった。次は最高のパフォーマンスができるようにしたい」と初々しく振り返った。

 平尾はJFAアカデミー福島所属の17歳。浦和には特別指定選手として参加している現役女子高生だ。浦和を選んだ理由について「成長したかった」と説明した彼女には、チーム内に意識する存在がいる。

 平尾は2012年にアゼルバイジャンで開催されたU-17女子W杯に15歳の時に参加した。正GKとして出場したが、準々決勝でU-17ガーナ代表に苦杯をなめた。また自らのミスが敗戦に繋がったことで、苦い記憶としても残っている。

 先日、同カテゴリーのU-17日本女子代表が、コスタリカで開催されたU-17女子W杯を制し、世界一に輝いた。平尾も17歳だが、世界一になったチームは1つ下の世代で形成されている。その代表のゴールマウスを守っていたのが、浦和の下部組織に所属するGK松本真未子。松本は大会最優秀GK賞にあたるゴールデングローブを受賞するなど、大活躍を見せ、世界一に大きく貢献した。

 そんな松本が今月1日、トップチームに出場可能な選手として登録された。正真正銘のライバルとなったことで、「刺激になっています」と目をギラつかせる。「負けられない」と鼻息も荒い。

 デビュー戦でいきなり3失点を喫してしまったが、世界屈指のFKも間近で体感することができた。「いい経験になった」と話した平尾。今回の苦い経験も大きな肥やしにしてみせる。

(取材・文 児玉幸洋)

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